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この女キャラをコンマで守ったスレ Part.7

1Go8A.gv94A:2017/10/27(金)22:35:33.199 ID:m3E()
※前スレ
この女キャラをコンマで守るスレ
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1505225317/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.2
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1505568728/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.3
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1505913527/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.4
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1506861205/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.5
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1507896031/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.6
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1508507671/
141Go8A.gv94A :2017/11/12(日)20:56:19.659 ID:ioe
おーぷん女学院 寮
深夜

桜「すぴーすぴー」

椿「すぴーすぴーって言いながら寝る奴いるのかよ……」


──数時間前──

椿「し、死神ぃ!?」

桜「うん、戦国時代の頃に死んじゃったけど、転生して死神になったんだ!」

椿「?????は????」

桜「うんうん、信じられないのも無理ないよね。私もそうだったし、今まで誰も最初から信じてくれなかったからね~」

椿「いや、いきなり私死神ですとか言われてもピンと来ないし……頭おかしいとしか思わないでしょ」  

桜「ふっふっふ~、なら明日からお見せしよう!私が本当に死神か否かを!……と、締まった所でご飯にしよう!おなかすいたよー」トテトテ

椿「…………」



─────

椿(死神って、あの骸骨がマント被って鎌持ってるアレ……だよなぁ)

桜「すぴーすぴー……んにゅ……もぅたびぇれなぃ……すぴー……」

椿(こんな間抜け面で寝てる中学生が死神って……)

椿(てかコイツの存在自体が謎過ぎんだろ!急に目の前に現れたりお母さんに宝くじの一等当てさせたり、いつの間にか転入生になっていたり!ん…………?)

椿「まさか……死神、神様だから出来るって……事……!?」 


椿(いやでもなぁ、こんな間抜け面が神様なわけないし……てか明日から新しいクラスになるってだけでも気になるってのに、くそっ!全然寝れねー!!)
142Go8A.gv94A :2017/11/12(日)20:56:49.327 ID:ioe
翌日

桜「あーさ、あーさ、あーさだよー♪きょーもーいちにーち、いーひにー♪」ヒラヒラ

椿「一睡も出来なかった……ってあー!!何散らかしてんの!!」

桜「んぁ?」ヒラヒラ

椿「んあじゃない!何なのその桜は!」

桜「桜は私だけど?」

椿「だー!!桜の花びらだよ!ひらひらしてるじゃん!」  

桜「あ、ああ!あはは、ごめんごめん、興奮すると出ちゃうんだよね、コレ」ヒラヒラ

椿「あ、ありえない……何なんだよ興奮すると桜の花びら出すって……」

桜「ねね、今日から学校でしょ?準備しなくていいの?」

椿「まぁ……寮だしすぐそこだから焦らなくてもいいと思うけど」

椿「あぁ、そうそう」

桜「なぁに?」

椿「……学校であたしに、あまり話しかけないでよ」

桜「えぇ~!?ひどい!椿ちゃんひどいよ~!!」

椿「……あたしには大事なイメージって奴があんの、こんな調子で振り回されたら…」

桜「クールキャラが崩れちゃうから?」

椿「そうそう……ってキャラじゃねーから!」

桜「あははっ!じゃ、私一足先に行ってるね!転入生だから、色々やらなきゃいけないことあるから!まったねー!」ガチャ

椿「いつの間に制服に着替えてたんだ…??」

椿(まぁ、寮が同じでもクラスまで一緒なわけじゃないし……平気かな?)
143Go8A.gv94A :2017/11/12(日)20:57:23.515 ID:ioe
2-1教室

女子A「あー!カナまた一緒ー!」
女子B「うんー!良かったよ、知ってる人いてくれてー!」


キャイキャイ

椿「…………」

女子C(鳴海さん、相変わらず一匹狼なんだね)

女子D(そこが格好いいんだよ!)

女子E(結構人気あるけど……告られたりしないのかな?女同士でもありそうじゃん?)

女子D(アンタ……会長の実態を知らないんだね?)  
女子E(え?去年一年生で生徒会長になった凄い子だよね?)

女子D(二階堂ゆり、二階堂グループの令嬢であり、容姿端麗な外見や文武両道、剣道部で去年インターハイ全国制覇を成し遂げ、生徒会選挙で95%の支持を集め一年生生徒会長に就任した才媛……)

ドドドドドド

女子A「えっ、な、なに!?」


女子D(しかしその実態は)


ガラッ
144Go8A.gv94A :2017/11/12(日)20:58:44.542 ID:ioe
ゆり「椿……椿は来ておりますのっ!?」キョロキョロ

椿「……」

椿(げっ!!)

ゆり「あぁ、そのクールな瞳と雰囲気……やはりわたくしの王子に相応しいお方……」カツカツカツ

椿「……で、何か用?ゆり」

椿(あー、うっとうしいのが同じクラスになっちまったなぁ、ついてねー!)


ゆり「はあぁぁぁぁぁあ!!いいっ!良いですわぁぁ!これから一年……椿の瞳に溺れられると思うと……わたくしは……わたくしはぁぁぁああああああ!!!」グルグルグル


女子D(……ね?鳴海さんにコナかけようとした瞬間、二階堂チェックに引っかかるの)

女子E(……納得)



二階堂ゆり

彼女は鳴海椿に惚れている才媛である
145Go8A.gv94A :2017/11/12(日)20:59:14.032 ID:ioe
楓「皆さんおはようございます、私が今日より赴任し、担任となりました桜木楓です」  

椿(教師が銀髪っていいのかよ……てか新任教師に二年のクラス持たせんなよ……)

楓「そこのクールを気取った人……鳴海椿さん、自己紹介をお願いします」

椿(なんだこの無茶振り!?キラーパスにも程があんぞ!!)

ゆり「はぁはぁ……つ、椿の自己紹介……動画に保存しなきゃですわ……しなきゃですわ……はぁはぁ……」コスコス

椿(横の席の変態はスマホこすってヨダレ垂らしてるしよ……)  

椿「……あたしが自己紹介とかやる意味、あるんです?」

楓「あります」

椿「へぇ、それって何?」

楓「あなたにさせたら面白そうだからです」  

椿(こ、殺されてえのかコイツはー!!?なんだあなたにさせたら面白そうって!!クソ教師すぎんだろ!)  

椿「そんな理由ならするつもり、ないです」

楓「わかりました。鳴海椿さんはマイナス100楓ポイントとなります」
 
椿(何だその明らかにクソみたいなポイントシステムは……)

楓「そんな訳で皆さんに転入生の紹介をしたいと思います」

椿(ん?転入生??まさか……)
 
146Go8A.gv94A :2017/11/12(日)21:03:09.864 ID:ioe
桜「はーい!どもー!」ガラッ

女子A(中学生?)

女子B (え、でも可愛くない?)

桜「名前、桜木桜!上から呼んでも下から呼んでも桜木桜!!楓先生は親子いたたたたたたたっ!!」

楓「…………」

桜「ごめんなひゃい!!担任の楓先生とは姉妹なんです!ホントなんです!!よろしくお願いします!!」


パチパチパチ

楓「えーと、あなたの席はマイナス100楓ポイントの鳴海さんの左隣で」  

桜「はぁい!」トテトテ

桜「よろしくねっ!椿ちゃん!これから楽しい学校生活にしようねっ!」

椿「…………」  

椿(右には……)

ゆり「はぁはぁ……椿の自己紹介自己紹介ジコジコジコジコジコジコジコジコジコジコジコジコ…………はぁはぁはぁはぁ」コスコス

椿(左には……)

桜「あー!筆記用具バトルエンピツしかないよー!わあぁー!」ワタワタ


椿(一年間……これかよ…………)
147Go8A.gv94A :2017/11/12(日)21:03:44.641 ID:ioe
続きは明日更新予定
148忍法帖【Lv=13,キングヒドラ,MQc】 :2017/11/12(日)22:35:13.157 ID:dWJ
学園モノキマシタワー
149名無しさん@おーぷん :2017/11/13(月)05:59:56.503 ID:Z2L
ゆりだけに百合か
150Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:24:56.377 ID:x8q
始業式後

2-1教室

ゆり「桜木さんでしたわね?」

桜「ん?うん、桜木でーす!」

ゆり「よろしければ学校を案内致しますわ。何処に何があるかわからないと、何かと不便でしょうし」

桜「えっ、ほんとに?ありがと~!私この学校来るの初めてだから助かるよ!」

ゆり「ふふ、では行きましょうか。まずは各教室から……」


十五分後

ゆり「特別教室は以上ですわ。ところで桜木さん」

桜「??」

ゆり「椿とは……どういった関係でいらっしゃるの?」

桜「え……?普通にお友達だけど??どしたの?」

ゆり「いえ……彼女は友人を持たない性分故、珍しいなと思って」

桜「えぇぇ?友達いないの椿!?ゆりちゃんは??」

ゆり「わ、わたくしは彼女の嫁……!!………ちょ、ちょっと…!恥ずかしいから言わせないで下さいまし……やだもう……はぁはぁ……」

桜「???よめ?」

ゆり「さて……気を取り直して次は中庭を案内致しますわ」


学園内 大中庭

桜「わー、ひろーい!」

ゆり「我が学校が誇る大庭園ですわ。休憩中や昼食時、放課後も利用出来るので生徒達の間では人気の場所。わたくしも椿と二人きりで庭園デートなるものを……ハァハァ……」

桜「ゆりちゃん、あのボロい柵の奥は?」

ゆり「あぁ、あちらは数年前に改修工事が入るまで中庭だったらしいのですが、今は封鎖されており、草木が生い茂っている為誰も入る事が出来ず……そのまま放置されておりますわ」
 
桜「ふーん……そなんだぁ」

桜(あそこから瘴気を感じる……妖魔の出入り口になる可能性が高いって事かな?)
151Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:25:31.694 ID:x8q
二十分後

ゆり「学校内は大体案内致しましたけれど……おわかりいただけたかしら?」

桜「うん!ありがと、ゆりちゃん!」

ゆり「ふふ、礼には及びませんわ。これも生徒会長の努めですから」

桜「一年生で生徒会長で勉強も運動も出来るってすごいよね!それでいて優しいとか、女神様みたい!」

ゆり「そ、そんな…褒めすぎですわ。わたくしなど……紅い蝶の、運命の方と比べたらまだまだで……」

桜「紅い蝶??」

ゆり「幼い頃、見た夢がありまして……」


幼いわたくしはこの世の生き物では無い化物に追われておりましたの

逃げても子供の足では追いつかれる、わたくしはついに追い詰められ、あわやというとき……

16、7歳程の少女が現れ……紅い蝶を纏わせた日本刀の居合い斬りで一閃……
凶悪な化物を一撃で斬り伏せ……

「大丈夫か?ゆり。アタシが来たからには、あんたにゃ指一本触れさせない……!」

さらに迫る化物に怯える中、紅い蝶の少女はわたくしを片時も離れず、護り抜き……

「ここまで来れば一安心、だね。」
安全な場所へ送り届けて貰った後、お礼をわたくしは言うと……

「そんな礼なんていらないさ。ただ……今度はあんたが他人を護ってやれるような、いい女になりな!」


一目惚れ……でしたわ、彼女こそがわたくしの理想の人物!!


そして……去年の入学式

「……?あたしに何か用?」

運命の出会いが起きましたの!!
夢に出た紅い蝶の少女がわたくしの目の前に……
その名は……鳴海椿……!!
152Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:25:51.802 ID:x8q
桜「へえぇ、椿が恩人で運命の人なんだぁ」

桜(ん?運命の人……?) 
 
ゆり「ええ!!ですから……」ズズ

桜「わっ、近……」

ゆり「決して椿には手出しをしないように……肝に銘じていただけるかしら?桜木桜、さん?」

桜「う、うん……よくわかんないけど……怖いよ、ゆりちゃん……」

ゆり「わかっていただければ結構ですわ、改めてよろしくお願い致しますわ、桜さん?」

桜「うん、よろしくね!」
153Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:26:23.365 ID:x8q
中央区

椿(くっそ……初日から胃もたれしそうな席にしやがって……あの銀髪女め……)

桜?「ねえねえー!桜と一緒にあそぼー!」


椿「っ!?!」キョロキョロ

桜?「あのおしさくがアニメになったよ!さあ、桜と一緒に三途へゴーゴー!!」

椿「何だテレビか……」

椿(いやに似てるなあのアニメキャラ……)

椿(まあいいや、気を取り直して……)

開戸書店

椿「ふふ……」

椿(今日は月刊恋愛少女の発売日……西区の本屋ではいつ学校の連中と会うかわからない。あたしはそのリスクを避け……中央区まで電車を使いやって来た、まさに策士!!)

※月刊恋愛少女 
全作品少女が甘い恋愛をする話でまとまっている月刊誌。女子小中学生に人気


ゴロツキA「本屋の前で何クールに突っ立ってんだ?姉ちゃん?」

ゴロツキB「俺らも突っ立ちてぇんだけど、あっち行かね?」

椿(なんだこいつら……?そういや最近中央区は治安悪いとかクラスの奴らが言ってたな……嫌だな~、早く帰ってくんないかな~)

椿「……あたしは本買って帰るだけだから。あんたらは奥のコーナーで勝手に済ませたら?」

椿(か、格好いい……あたし超クールじゃない!?今の!!)

ゴロツキB「んだこのクソアマが!!」ガンッ

ドサッ

椿(!!!げ、月刊恋愛少女が!!?)

椿「死んだぞテメエえええええええええ!!」シュッ

バキッゴッゴッズガッ
154Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:26:45.333 ID:x8q


桜「むしゃむしゃ……椿遅いなあ」

ガチャ

椿「……」

桜「おかえりー!遅かったね!」

椿「ちょっと、買い物してただけだから」ドサッ

桜「えー?何買ったの何買ったのー!?」

椿「さ、触るな!内緒だから!」

テレビ「──現在開戸市内では少年少女の非行化が進んだ原因は、今年人口が200万人を超えた為と地元警察は──」

桜「ひこーか?」

椿(中央区でボコったあいつらみたいな奴等か。ついカッとなって殴りかかったけど、丸腰で良かったぁ……)

椿「あたしらの学校はまだマシな方だけど、中央区には一人で行かない方がいい」

桜「??」

椿「あんたじゃ何されても抵抗出来ないでしょうが」

桜「あっ、椿ちゃん!もしかして、心配してくれてる?心配してくれてる?」

椿「してねーよ!一緒の部屋で暮らす子に何かあったら寝付き悪いだけ、だよ」

桜「えへへ、ありがと」

椿「何で礼を言われるかわかんない……風呂、入るから」ガラッ


桜「…………」

桜(やっぱり……死なせられないよ、この娘を……椿ちゃんを……!)
155Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:27:20.629 ID:x8q
中央区

ゴロツキA「おーぷん女学院の女です……あの制服は……」

太った男「へぇぇ、そんなに強えのか?そのジョシコーセーはよ?」

ゴロツキB「空手の全中王者で開戸最強の女だって……で、でも鬼道サンなら!!」

鬼道「んじゃ、会いに行ってみるとすっか。その空手少女とやらに」
156Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:28:11.537 ID:x8q
三日後
朝 
2-1教室

ゆり「ああっ!椿!この二階堂ゆり……あなたのお側に居れぬ事を……お許し下さいまし!!」

椿(何他校に行く用事くらいで騒いでんだコイツは……)

椿「……うるさい」

ゆり「椿!なんという激励……わたくし、やってやりますわ!口惜しいですが、やってやりますわよ!!」

椿(何でうるさいって言われて張り切ってんだ……変態か??)

桜「ゆりちゃん、気をつけてね!」


ゆり「ええ、桜さんもいい子にしているのですよ」ポン

桜「えへへ、はぁーい」

椿(犬みたいだな……てかいつの間に仲良くなってんだこいつらは……)
157Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:28:42.639 ID:x8q
休み時間

椿(はぁ、やっと2限目終了かぁ…)

桜「学校って疲れるねぇ~ねむたいよ~」ゴロゴロ

椿「……」

椿(普通床に寝っ転がるか!?犬じゃねーか!)

ピンポンパーン

楓「桜木桜さん、至急中庭まで来てくださいというか来い」

ピンポンパーン

椿(うちの担任は校内放送が破天荒だな……)

桜「?楓、どしたんだろ。ちょっと行ってくるね」スタッ

椿「は?授業始まるじゃない」

桜「適当に言っといて!」トテトテ

椿(あいつも破天荒過ぎんな……)
158Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:29:04.731 ID:x8q
中庭

桜「ええっ!?浜辺に妖魔が!?」

楓「声が大きいです」

桜「ご、ごめん。旧中庭が怪しいと思っていたら、浜辺に現れるなんて……」

楓「奥の旧中庭は確かに瘴気が濃い為いつか大きな穴となる危険がありますが……浜辺で観測された地点は後10分程で開く為、早急な処理が必要になるかと」

桜「うん、そだね!今すぐ行こう!」タタタタ

楓「私は準備してから向かいます、桜は先に予定地点へ」

桜「はぁい!」スウウ


校門 

鬼道「……ここか」ザッ

ゴロツキA「はい。やりますか?」

ゴロツキB「メンバー30人、全員今すぐ行けますよ!」

鬼道「よし、行け!どんな手段を使っても構わねえ、その空手女をオレの前に連れて来い!!」


 
159Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:30:11.652 ID:x8q
職員室

教師「桜木先生はどちらへ?」

教師B「いや、浜辺に生徒が逃げ出したから連れ戻すとかで行ってしまい……」

ガシャン!

ゴロツキ「オラアァ!!空手女を出せや!!」ブンッブンッ

教師「う、うわああああ!?な、なんだこいつら?!」


2-1教室

椿(?ガラスが割れた音?)

ピンポンパーン

ゴロツキ「おい空手女!さっさと出て来やがれ!!三日前の落とし前をつけさせてもらうからよぉ!!」

椿「な……!」

椿(まさか……中央区でボコったアイツら!?)

生徒A(ね、ねぇ……空手女って……)

生徒B(鳴海さん、だよね?うち空手部無いし……)

キャアァァァァ
ガッシャアアアン

椿(ま、まさかお礼参りに来て暴れまわってんのか?!この時代にそんな事する奴いるのぉ!?)

椿(はっ……そうだ、あたし達には文明の利器スマホがあるじゃないか!!)
160Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:30:20.526 ID:x8q
椿「……」スクッ

生徒C「立った……まさか……」

椿「後は、あたしにまかせな」ガラッ

生徒A「か、格好いい……」

生徒D「ちょっと惚れた……かも」


椿(よーし、後は見えない場所で通報して……)サラサラ


椿「あっ、緊急です!うちの学校に不審者が攻めてきて……えっ、中央区で暴走族の乱闘!?いやいやそんなのよりこっちを……二十分かかる!?ちょ、ちょっと!!……っ!!」

ゴロツキ「へへ、見つけたぜぇ……空手女よぉ……」

椿(でええええっ!?み、見つかったぁぁぁぁ!?)
161Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:31:28.975 ID:x8q
中庭

鬼道「来たか」

椿「……」

椿(校舎からは大量のギャラリー……あたしが最強の女でこいつらを返り討ちすると信じてやまないんだろう……)

鬼道「俺のシマで暴れてくれたそうだなぁ?ええ?中央区のあのあたりでヤンチャしたらどうなるか……身体に教えてやろうか?今のうちに謝れば……優しいレクチャーで済ませてやるぜ」

椿(勝つ……勝ってやる……負ければ……あたしは……)

椿「ハッ!つまんない口喧嘩でもしに来たの?……それともあたしが恐いの??エースコック君?」

鬼道「オモシレー!だったら直接カラダに教えてやるよ!!」ダッ

椿(来る……制服だからイヤだけど……一蹴りで迎撃してやる!!)

椿「……」ザッ

一歩引きつけての上段蹴りは鬼道の側頭部を確かに捉えた

鬼道「……」

椿「どう?これで決……」ゴッ

椿「あ……れ……?」

椿(蹴り…あたっ……)

バキッグシャッベキッガッガッガッガッ

鬼道「軽いねぇ、軽い軽い。そんな蹴りじゃあ俺は倒せねえよ!!なあ!」ブンッ
162Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:31:37.888 ID:x8q
ゴキャッ

椿「がっ……!ぁ………ぅ……」ダラン

鬼道「お?もうお終いか?空手少女?」

椿「……くだ……さい……」

鬼道「あ?」

椿「たす……けて……くだ……さい……」

鬼道「くく………ハハハハハ!開戸最強の女って聞いてたが、泣いて命乞いするのがテメーの必殺技かよ!?」

椿「おねが……い…うっ…く……じま……ず……」フルフル

鬼道「あー、やめだやめ。これじゃオレが弱い者イジメしてるみてぇだからな」

椿「えぐっ……ひっく……」 ドサッ

鬼道「お前ら、帰るぞ。その内警察も来るだろうからよ」

ゴロツキ「で、でも鬼道さん、もういいんすか?」

鬼道「ああ。あの女はもう……」

生徒A「えぇ……あっさり負けて命乞いかよ……」

生徒B「ダサくない?いっつもクールに気取ってる癖に……」

鬼道「居場所はねえだろうからよ」
163Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:33:02.356 ID:x8q
浜辺

桜「妖魔弱っちかったねぇ」

楓「まあ低級ならあんなものでしょう。人間でも倒せる部類ですから」

桜「ま、穴もすぐ塞がって良かった良かった。お昼前には帰れそうかな!」

ピーポーピーポー


桜「??救急車とパトカー?」

楓「あれは……私達の学校に?」

桜「……嫌な予感がする……!」スウウ

ビュンッ

楓「あ、桜!穴がまだ……!……仕方ない、私一人で塞ぎますか」
164Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:35:30.233 ID:x8q
小さな平屋建ての一軒家

椿「っ!?」

紅い着物の女「こんにちは、初めまして、かな?」

椿「あ、あたし!?何その紅いミニスカ浴衣!?恥ずかしくないの!?」

椿?「はは、あんたのスカートも大概短い癖によく言うよねぇ」

椿「てか、ここどこ!?あんたは誰!?大体あたしは……あたしは……」

ツバキ「何いきなり意気消沈してんの。まぁ順番に答えてくよ、ここはあんたの心の中であたしはツバキ、優雅に一人酒を楽しみながら、あんたの生き様を見守ってる」

椿「は……?」

ツバキ「は?って言葉通りだけど?あんたが生まれた時からずっとあたしは居たんだから」

椿「は……???」

ツバキ「まぁいいじゃない、んな事は。それより、ここに来たってコトは……相当ショックだったの?負けたのが」

椿「う……」

ツバキ「まぁ中学生から続けてきたキャラ付けが崩壊しちゃったからねぇ」

椿「うるさいうるさい!!お前に何がわかる!!」 

ツバキ「そんなあたしに八つ当たりしても、ねえ?」

椿「くっ……この!」グイッ

ツバキ「……あたしとやるつもり?……椿ちゃん?」

椿「!?!」ビクッ

椿(な、何今の……?!殺気……!?)

椿「な、何なのよ、まさか……あんた、伝説の英雄紅い蝶…??」

ツバキ「いいや。たくさんたーくさん人殺しをした……悪い悪い殺人鬼、だよ?」

椿「はあ!?な、何言……」

ツバキ「ま、困ったことがあれば相談に乗るよ。美味い酒と、人や妖魔の殺し方くらいしか答えられないと思うケド……またね!」パタン


椿「ちょ、ちょっと!話はまだ……」
165Go8A.gv94A :2017/11/13(月)21:35:48.196 ID:x8q
次回木曜日更新予定
166名無しさん@おーぷん :2017/11/14(火)14:37:14.506 ID:PLp
おしさくアニメ化したのか…
167名無しさん@おーぷん :2017/11/14(火)21:24:26.559 ID:E44
ほしゅ
168名無しさん@おーぷん :2017/11/15(水)10:29:41.708 ID:BAI

169名無しさん@おーぷん :2017/11/15(水)18:15:11.272 ID:jq6
しゅ
170名無しさん@おーぷん :2017/11/16(木)00:06:46.057 ID:gHR

171名無しさん@おーぷん :2017/11/16(木)19:07:14.768 ID:FBZ
ほしゅ
172Go8A.gv94A :2017/11/16(木)23:00:13.172 ID:Zvm
病院

楓「治癒を完了、顔や身体の傷は消えましたが痛みは少し続きそうですね。後は意識が戻れば……」

桜「…………」

楓「恐い顔をしていますが、報復を企んでいるのなら止めておいた方が良いかと」

桜「何で!?こんな酷い目に遭わされて……クラスの皆にもあんな事言われたのに!?」

数時間前
教室

ガラッ

桜「椿は!?」

生徒A「ああ、あの腰抜けなら病院に運ばれてったよ~?」

桜「こ、腰抜けって…!病院にお見舞いに行かないの、皆!?」

生徒B「強くて格好いいって思ってたのにさ~、あんな情けない姿見せられたら…ねえ?」

生徒C「楓先生行ったみたいだし任せておけばいいじゃん?本人も泣いてる姿見られたくないだろうし!」

生徒達「アッハハハハハハハ!」

桜「っ………!」

ガラッ
173Go8A.gv94A :2017/11/16(木)23:15:13.295 ID:Zvm
病室

楓「まあ、彼女にも責任はあるでしょう。周囲との関わりを断って一匹狼を気取っていたツケが回って来たのですから」

桜「でも……だからってあそこまで言わなくても!」

楓「それよりも桜。彼女に対するクラスメートの評価なんかよりも遥かに重要な事柄が。椿さんにスキャナーをかざして下さい」

桜「……?まさか……!」カチャ

桜「嘘…………!?なんで!?なんで……死期がこんなに早まっているの!?」

楓「本来彼女は5月1日、偶然絡まれた鬼道に撲殺され死亡する筈でしたが、既に彼と接触し、怪我を負わされています」

桜「時空干渉、私達のせいでズレたって事?」

楓「いえ、私達が与えた影響はそこまで大きくはないかと。恐らく既に時空の狭間の転移装置は修理完了し、開戸に複数の死神が潜伏し、暗躍していると予測されます」

桜「もう追手が!?」

楓「ええ。どこに誰が潜んでいるかもわかりませんが……」
174Go8A.gv94A :2017/11/16(木)23:21:25.795 ID:Zvm
楓「それと特異点、椿さんの死因を他者が阻止しようとしても必ず結果は収束し、彼女は死亡します」

楓「だからあなたが鬼道達を潰しても彼女は何らかの原因で不可避の死を遂げます」

桜「なら…私達に出来る事って……」

楓「そう、ですね……」

楓「椿さん、もう起きていますよね?」

椿「…………」

楓「真実を話し、彼女自身が未来を変える為立ち上がる……それしか無いでしょう、ね」

明日更新予定
175Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:03:04.263 ID:zfX
病室

椿「へえ、あたしの前世だった人間が悪さしたお陰で二日後には鬼道に殺される、って?」

桜「……」

椿「で?あんたらは死神で、あたしが死ぬと世界が滅亡するからそれを止めに来た……?」

楓「はい。にわかには信じられないかもしれませんが、全て事実です」

椿「それを打ち破るには……あたし自身が死の運命を乗り越えなきゃいけないって?」

桜「…………」コクリ

椿「くっ……くく、はははははははは!!」

椿「ふざけんな!!そんな下らねえ話信じられっか!!そんな事よりもなあ、あたしはあんたら二人に会ってからロクな目に遭ってねぇんだよ!!」

椿「出てけ!!二度と……あたしの目の前に現れんな!!」

楓「椿さん、荒れるのは……」

桜「楓」スッ

楓「桜…?」

桜「ごめんね、椿ちゃん。私の力不足で……痛い目に遭わせちゃって」

桜「でも……私は、私は最後まで諦めないから!!……また、ね」ガチャ バタン


椿「…………」


椿「あたしが……死ぬ……!?……殺される……!?」
176Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:04:06.540 ID:zfX
翌日
おーぷん女学院 屋上

椿「…………」ポケー

茶髪のギャル「あー!椿さんじゃね~スカー!」

椿「……は?誰、あんた?」

梓「えぇ~?一年んトキ世話になったぁ、隣の組の梓っすよ~!やだなぁ~」

椿「は?」

椿(確か眼鏡かけてて黒髪おさげとか明らかいじめられっ子みたいな奴じゃ無かったか……?)

梓「まーウチの事とか置いといてぇ、なんかぁ~周りの連中も椿さんのコト悪く言ってっけど~」

梓「ウチはずっと味方っすから!いつでも相談してくださいよ~?」ニッ

椿「あんた、変わったね」

梓「えぇ?いや~、これも椿さんと桜のお陰ってヤツでぇ~、あの4人も今じゃトモダチだし?ホント感謝しかないってモンですよ~」

椿(わけわかんねー口調は高校デビューの影響か?……結果がどうあれ、コイツは変われたんだな……)

梓「あっ、そうそう。朝カイチョーに会ったんすけど?」

椿「……ゆりと?」

梓「なんか~色々生徒に聞き込みして、誰か探してたっすよ?」

椿「誰かって、誰よ?」

梓「さぁ?」

椿「…………」
177Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:05:20.707 ID:zfX
中央区
裏路地 未成マンション内

鬼道「あ?女が一人で?」

部下A「はい、鬼道を出せとよくわかんねーお嬢様みたいな喋り方した女が……」

鬼道「……」

バキッ バシンッ ドッ

部下A「なっ!何だ!?」

ゆり「…………」ザッザッ

部下A「ぼ、木刀一本でここまで来やがった!?何もんだてめぇ!?」  

ゆり「鬼道……ですわね?」

鬼道「ああ」

ゆり「あなたはわたくしの大切な大切な親友を傷付けた……その罪を償って貰いますわ!」ザッザッ

鬼道「ああ、あれはやりすぎちまった。すまないと思っている、だから……」

鬼道「降参だ」

ゆり「なっ……!?」

部下A「こ、降参!?鬼道さん……!何で……」

鬼道「木刀一本で俺の手下28人倒しちまう相手には敵わねえよ、降参だ。今から詫びに行って警察に自首するわ」ガタッ
178Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:05:27.289 ID:zfX
ゆり「……潔いですわね、なら大人し……」

部下B「今だ!」バッ

バチバチバチッ

ゆり「あああぁっ!!」ドサッ

鬼道「ま、こいつらは全部で30人いるんでな、油断大敵だぜ?お嬢様?」

部下B「10万ボルトを浴びせてやりましたからしばらくは動けませんよ!どうしますか?コイツ」

鬼道「この女は二階堂グループの娘だ、丁重に扱ってやれ。大事な人質だからな」

部下A「に、二階堂グループって、あの有名な?なら鬼道さん!こいつ人質にして家から身代金を……?」

鬼道「それでもいいが……その前に、いい遊びを思いついた。ククク……外でノビてるあいつらを叩き起こしてこい!」
179Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:06:01.908 ID:zfX
夕方

椿「ふぅ……」ガチャ

椿(結局学校行っても喋ったのは梓だけで、他は無視、担任は不在でゆりと桜は欠席……いや、桜達はあんな事言えば消えるのは当然、か)

椿「明日に日付が変われば……死ぬ……」

椿「…………呆気なかったなぁ…………」

椿「………………」

椿「…………」カタカタカタ

椿「……やだ…………死にたく……死にたく……ないよ……!!」

椿「うっ……ぅぅ………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
180Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:07:31.940 ID:zfX
小屋

ツバキ「あれ?また来たのぉ?好きだねアンタも」

椿「っ!?」グイッ ブンッ

バキッ

ツバキ「……」

椿「お前……お前のせいで!!あたしはあたしは!!!」ブンッ ブンッ

バキッ ドカッ

椿「この!この!このおおおお!!」

ガッ ガッ ゴッ

椿「はぁ……はぁ……」

ツバキ「……」

椿「何とか……何とか言ってみろよ!!この……殺人鬼!!」

ツバキ「……アタシの半生は……後悔しか無かった……」

ツバキ「自分の不注意で……普通の身体じゃなくなって……強くなれば、自分の正義を貫けば、良くなるって思っていた」

ツバキ「人を、妖魔を斬れば斬るほど感覚は研ぎ澄まされ、ひたすらに磨き続けた。一緒に居た、親友と別れても……ずっと、ずっと」

ツバキ「強くなって、呪われた身体から開放されれば親友とずっと一緒に居られる……そう思って辿り着いた先が……ただ人や妖魔を斬り伏せ喰らうだけの、鬼だった」

ツバキ「最期には、親友に後始末を任せてしまった……本当に……馬鹿で、後悔しかしてないよ……」

椿「……そんな話して、あたしに同情買おうっての?」

ツバキ「そうじゃない、あんたには……後悔をして欲しくないんだ」

椿「……」

ツバキ「自分自身だけにじゃない、周りの人間にも後悔させないような、そんな人生を送って欲しい……」

椿「後悔……」

ツバキ「親友ってさ……あんたも知ってる、桜なんだよ」

椿「は!?あんた戦国時代の人間だろ!?じゃあ……」

椿(マジで戦国時代から来た死神……!?)
181Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:07:40.111 ID:zfX
ツバキ「あの娘に辛い思いをさせてしまった。病院であんたと話してる時のあの娘の顔見てさ……酔いも冷めちまったよ」

椿「……あたしだって、死にたくなんかない……でも……あたしじゃ勝てない、あんな奴に喧嘩じゃ勝てない……無理なんだよ、今日中に勝てなんて!!」

ツバキ「なあ……アンタが昔から読んでた漫画……あるだろ?」

椿「紅の伝説、ツバキ…、?」

ツバキ「もし……鳴海椿じゃなく……ツバキ、殺人鬼でもない、漫画の伝説ツバキなら…………なんて言うんだろうねぇ?」

椿「そ、それは……」

ツバキ「現実にいた……堕ちたツバキじゃなく、アンタがそいつになるんだ、友人を、守るべき人を悲しませる事のない……紅の伝説に!!」

椿「紅の……伝説……」

ツバキ「理想のあいつなら……死ぬまで数時間の間……泣いて喚いて過ごすの?」

椿「あたしが……ツバキなら…………!」
182Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:08:08.777 ID:zfX


桜「椿!!」ガチャッ

椿「……」

桜「ゆりちゃんが、ゆりちゃんが鬼道に捕まったって!!お願い、私と一緒に助けに行こう!?」

椿「…………」

桜「鬼道には手出し出来ないけれど、ゆりちゃんは全力で助けられるから……だから……お願い…!!」

椿「……」

桜「……私……まだ……何にも学校生活、楽しめてないよ…?これから皆で………楽しく過ごしたい、だから……だから……!」

椿「……死神がそうメソメソするもんじゃねえ、だろ?」

桜「……ぐすっ……だ、だって……」


椿「なぁ、桜……あたし、なれるかな?紅の……伝説に?」

桜「……え?」
183Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:10:11.090 ID:zfX

未成マンション資材置き場内

ゆり「……」

部下A「へっ、まだ眠ってやがるのか、お姫様はよ」

部下B「しかし、あの椿って女は来るんですかね?アイツただのビビリだって、メッキ剥がれたじゃないんすか?」

鬼道「それならそれでいいさ。そしたらこのお嬢様で色々愉しめばいい、だろ?」

部下A「へへ……確かにそうですね……」

部下B「てかよ……もう夜の10時だってのに誰も来ねえのは何でよ?!あいつら怪我は軽かった筈なのに!?」

桜「コンコン、こんばんは~」ツカツカ

部下A「んだ!?ここはガキの来るとこじゃねーぞ!?」

桜「わひゃ!たくさん天井に鉄骨かぶら下がってる!こわーい!ごめんなさーい、すぐ帰りますぅ~」

部下B「おう帰れ帰れ!!」

桜「あ、そうだ。その前にお届け物が……」

楓「ちわ~、死神運送ですが~」

部下A「今度はなんだよ!?」

楓「ナマモノの配達でーす、ゴロツキ28匹のクール便でーす」ガラガラガラ

部下B「なっ!」

部下A「ば、バカな!?まさか……このガキ……」


桜「あ、これ着払いなのでちゃんと支払って下さいね?」

部下B「ふざけ……」ドサッ

部下A「!?……ぐぇ……」ドサッ

鬼道「!?」
184Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:10:19.375 ID:zfX

桜「代金は、ゆりちゃんって事で!」

鬼道「ただのガキじゃねえな……何者よ?」

桜「はーい、永遠の16歳桜木桜でーす。死神を首になって高校生してまーす」

鬼道「死神……?何を下らねえ事を……」

椿「下らなくはねぇだろ?」ザッザッ

鬼道「お前は……」  

椿「少なくとも、テメェらみたいな半端モンの集まりよりかは、よ?」ガチャリ

鬼道(何だあの玉……?それにコイツの雰囲気……昨日ボコった時とまるで違う)

鬼道「テメエ……随分とイキがってるが、俺にされた事忘れてんのか?」

椿「あぁ、あれには感謝してるよ」

鬼道「は?マゾかオメーは」

椿「腐った蛹のまま引き篭もっていた……鳴海椿を殺してくれて、感謝してるよ。」

椿(なりきってやる……ハッタリかもしれないけど伝説のツバキに…………桜から貰った神器で……死の運命を、超えてやる!!)


椿「顕現せよ……蛹を破り蝶は舞う……散らせ、紅き蝶!!」
185Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:12:06.144 ID:zfX
未成マンション内

ガチャッガチャッガチャッ

鬼道「玉が刀に……?!」

楓「あれは……居合刀……!」

桜「!!」

戦国時代
武将や剣豪、妖魔がひしめく戦乱の世に紅き少女が居た 

少女は刀身が短く鞘内を極限まで削った紅く光る居合刀を携え、性別や出自の壁を超え織田信長の馬廻りまで成り上がり、本能寺の変でも奮戦し、生き延びた

椿「あたしは……知ってる。この刀の使い方を……活かし方を……」カチャ


その後も
豊臣秀吉
徳川家康
伊達政宗
毛利輝元
島津義久
全国の大名を全て敵に回しながらも日本に巣食う妖魔を全滅させ、影ながら戦乱の世から救った紅の伝説……


桜「知っている……の?椿ちゃん……あなたが……あの剣術を……」


椿「神速……抜刀術……」カチャッ

鬼道「う……」


名をツバキ、彼女は「紅の剣神」と呼ばれていた……


椿「……さあ、やろうか。おとぎ話は、終わり。刮目しろ……紅き剣閃を!!」
186Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:13:23.530 ID:zfX
桜(刀身に構え、雰囲気まで……ツバキそのもの。でも……椿ちゃん、あなたは……)

鬼道(や、ヤベェ……なんだこの威圧感は……!昨日ボコった女にびびってんのか!?俺は!?!)

椿「……」タッ 

鬼道(来る!)

椿「でやあああああ!」タタタタ

桜(だ、ダメだ…!)

桜「椿ちゃん!走りながらの抜刀は左の……」

ドンガラガッシャン

椿「いででっ!」ズザザ

椿(あ、あれ……?)

楓(漫画のツバキになりきったまでは良かったですが、剣術を学んだことのない椿さんでは居合刀を使いこなすにはあまりに時間が足りなさすぎる……)

鬼道「へへへ……脅かしやがって、このアマ!」ガサガサッ ガッ
 
桜「ボウガン!?」

鬼道「お互い武器ありの勝負でイーブンだろ?」

椿「……」ググッ

鬼道「おっと、一歩でも歩いたら撃つぜ?」チャッ
187Go8A.gv94A :2017/11/17(金)18:13:49.965 ID:zfX
桜(まずい、ただでさえ使いこなせない武器に加え、飛び道具を使われたら……)

楓「桜、顔が青いですよ」

桜「だ、だって……」

楓「確かに慣れない武器しか使えず相手は飛び道具を使用、更に素手の喧嘩でも太刀打ちできない……。絶望的な状況です」

楓「でも、何故でしょうね?椿さんもわかっている筈なのに、何故あんなに余裕そうなのか」

桜(椿ちゃん、全く諦めてない……それどころか……)

椿「わかったわかった。んじゃ一歩も動かないわ」

桜(余裕すら感じる……)

椿(ひいい、桜め!神器っていうから持った瞬間最強になれると思ったのに!説明書貰えば良かったあぁぁ!!)  

椿(……ギリギリだが……あれを……狙うしか……!!)

次回日曜日更新予定
188名無しさん@おーぷん :2017/11/17(金)20:35:12.949 ID:VA3
鬼になった椿ってあれ普通に戦ったら桜勝てない相手だよね?
189忍法帖【Lv=13,キングヒドラ,MQc】 :2017/11/18(土)06:21:44.396 ID:dBd
椿・覚醒
190名無しさん@おーぷん :2017/11/18(土)13:29:21.377 ID:CC8
椿が本気出せば楽ショーさ

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この女キャラをコンマで守ったスレ Part.7