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この女キャラをコンマで守ったスレ Part.7

1Go8A.gv94A:2017/10/27(金)22:35:33.199 ID:m3E()
※前スレ
この女キャラをコンマで守るスレ
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1505225317/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.2
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1505568728/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.3
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1505913527/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.4
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1506861205/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.5
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1507896031/
この女キャラをコンマで守るスレ Part.6
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1508507671/
276Go8A.gv94A :2017/12/11(月)00:56:22.086 ID:pQn
???

小さな家

ツバキ「ゴクゴク……」

椿「うわ、酒臭っ!?」

ツバキ「ぷっはぁ~、酒っていいよねぇ?アンタもそう思わなぃ?」

椿「あたし未成年だし」

ツバキ「いい子ちゃんだねぇ。ま、いいや」

ツバキ「遅れたけど……死の運命とやらを乗り越えた事と……ファーストキスの達成……ぷぷっ……おめでとう!はっははは!」

椿「明らかバカにしてんだろ!!あたしをその為に呼んだのかよ!?寝てんのに!」

ツバキ「うん、そう」

椿「帰る!!!」ズカズカ

ツバキ「あー、へそ曲げないでよぉ。ちゃんと本題あんだからさぁ…ゴクゴク……」

椿「……何?」

ツバキ「神器だっけか、あの武器で居合刀選んだのは結構だけど」

ツバキ「いついかなる場面でも、きっちり抜刀出来るように練習しときな」

椿「……」  

ツバキ「開戸全体に不吉な雰囲気が立ち込めてる……妖魔がもし現われたら、あんたは真っ先に狙われるからねぇ?」

椿「は!?な、なんでよ!?」
277Go8A.gv94A :2017/12/11(月)00:56:28.912 ID:pQn
ツバキ「そりゃアンタが良質な餌だからよ」

椿「餌って……」

ツバキ「鳴海椿の死が世界滅亡の鍵……妖魔の好き放題な世界になるって意味合いだろうし、それなら奴らもアンタを1番に狙うでしょ?」


椿「まぁ……」
 
ツバキ「桜に頼るだけじゃ駄目よ。……あの子、たまに抜けてるし」

椿(いつも抜けてないか??)

ツバキ「ま、低級の妖魔くらいは何とかできるようにしときな。それじゃ、おやすみ」

椿「勝手に呼びつけて勝手に…………」スゥゥゥ
278Go8A.gv94A :2017/12/11(月)00:56:52.411 ID:pQn
月曜~木曜更新予定
279名無しさん@おーぷん :2017/12/11(月)16:55:18.759 ID:q7j

280名無しさん@おーぷん :2017/12/12(火)13:40:46.001 ID:v2f

281名無しさん@おーぷん :2017/12/13(水)18:04:54.921 ID:0TA

282名無しさん@おーぷん :2017/12/15(金)23:07:00.173 ID:KMg

283Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:31:22.231 ID:MWP
3日後

体育館

桜「全校集会って楽しいよねー」

椿「全然楽しくねぇよ……」

桜「え~?だって今日ゆりが何か発表するって言ってたよ?」

椿「ふーん」

あおい「あ~、桜と勝負した時からちょっと様子変だったから、関係してそじゃない?」

椿「勝負?」

あおい「サボってた本人には教えませーん」

椿「ぐぬ……」

桜「あっ、始まる始まる!」


ゆり「……おはようございます。まずはじめに、わたくしは謝罪をしなければなりません」

椿「謝罪?」

ゆり「わたくしの慢心により生徒会長として、責任を果たせていなかった事をお詫び申し上げると同時に……」

ゆり「生徒会室前に設置してある目安箱を今日より校舎の下駄箱にも置き、毎日必ずわたくし自らが確認し、皆さんの力になれるよう、相談に乗りたいと考えております」

ザワザワ ザワザワ 

あおい「うーわ、思い切った事するなぁ~会長」

ゆり「これよりわたくし二階堂ゆりは!!皆さん生徒のため!粉骨砕身して参りますわっ!!おーぷん女学院に栄光をっ!!解散!!!」

ザワザワ ザワザワ

桜「わー、かっこいー!」パチパチ

椿「いや勝手に集会終わらせんなよ……校長めちゃ困惑してるじゃんか……」
284Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:31:42.331 ID:MWP
放課後

椿「ふー、終わった終わった」

あおい「会長凄いね、早速目安箱に色々殺到して全部対応に回るなんてさ」

椿「ん…まぁ…。休み時間とか昼休み、今終わってからもすぐ居なくなったからね…」

あおい「剣道にも打ち込みたいからしばらくこんな感じかもね~」

椿「剣道?ゆり四連覇して高校の練習は無意味ですわとかなんとか…」

あおい「あ~、まぁね~。私もびっくりしたもん、会長がまさか桜に剣道で負けるとかさ」

椿「は!?ゆ、ゆりが!?あたしなんかと違ってテレビ取材とかされてるんだぞ!?」

あおい「うーん、私もよくわからなかったんだけど、急に会長が固まったと思ったら、桜がぱちんって頭叩いてさ」

椿(なんじゃそりゃ……)チラ

桜「むしゃむしゃ…」

椿(出会って一ヶ月経つが……こいつ戦うとこ一回も見たことないぞ……いつもふわふわしてるし、何か食べてるだけだし……大体何で放課後にあんみつ食べてんだよ教室で……)

桜「あー!やばいやばい!」

椿「おわっ!?」

桜「私今日用事あるから!じゃねっ!晩ごはんはいらないから!」トテトテ

あおい「ばいばーい」

椿「……」

あおい「桜の小走りみたいな走り方可愛いよねぇ」

椿「うーん……」

椿(その妖魔とやらって連中…漫画でツバキも戦ってきたよな……餓鬼とか子鬼とか……)

椿(桜も頼りないし、独学で練習してみっかな……)
285Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:32:05.679 ID:MWP
西区 海岸通り

楓「出現予想地点Aはこちらです。Bは北区と離れている為……当日は現れてから対象に向かうべきかと」

桜「今回の瘴気なかなか濃い、よね?」

楓「ええ。こうも2箇所にこれだけ瘴気を残せるのは……以前戦った八雷神クラスの敵でしょう」

桜「……北区に当日は待ち伏せしよ。現れてから向かっても逃げられる可能性があるし」

楓「ですがもし海岸通りに出現すればさらに対応が遅れるかと思います」

桜「うん、だからこちら側には結界と、人が入れないようにバリケードを作っちゃおうって」

楓「バリケード?結界は確かに4日もあれば放課後通って築けますが…」

桜「まあ、とりあえず作っちゃおう、ねっ!」
286Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:32:28.909 ID:MWP
翌日

あおい「おはよー、椿ー」

椿「うぃー」

あおい「ねね、聞いてよ!朝さ、いきなり通学路が塞がれててさ、マジ意味わかんなかったよ~もう」

椿「海岸通りが?工事なんてやってたかな……?」

桜「ぅー、ねむいー」トボトボ
あおい「桜遅いねー、おっはよ」

桜「あおい~、眠いよぅ~」フラフラ

あおい「きゃー、可愛いー!よしよし」ナデナデ

椿「犬かよ……」

桜「あ、椿~、来週の火曜日海岸通り通らないでねぇ」

椿「は?何でよ?その日月刊少女漫画の発売日なんだけど」

桜「いいから通ったらダメだからねっ!」

椿「……」
287Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:32:54.096 ID:MWP
海岸通り

椿「うわ、なんだこの柵!
?バリケードみたいじゃんか」

椿「……」

椿(あたしを名指しで通るなって事は、何か知られたくない事があるってワケだ。例えば……)

桜「コラッ!!悪い子発見!!」ヌッ

椿「どわああああ!?」

桜「だーめだって!危ないから帰った帰った!」

椿「んな事言われても……大体、なんで通行止めになってんだよ!西区の本屋遠回りになっちまうと不便なんだよ!」

桜「私が作ったんだよっ、椿には教えておくけど来週の火曜日にもしかしたら妖魔が出てくるかもしれないんだ」

椿「妖魔??」

桜「北区にも出るかもしれないから、当日は先にそっちから行くつもりだけど、処理が終わった後こっちの被害を無くすために結界を作ってすぐに出現出来ないようにしているんだよ、楓が結界を作ってね!」

椿「……で、その妖魔を倒さなきゃここは通れないと」

桜「うん、来週の水曜日には通れるようにしておくから、それまで我慢してねっ!それじゃ!」スッ

椿「き、消えた!?」

椿「…………」

椿(妖魔、ねぇ)
288Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:34:04.409 ID:MWP
火曜日

海岸通り

椿「……」

椿(ホントに桜一人に任せていいのか……?どうにもあの頼りない子がそんな妖魔を倒せるわけがない)

椿(6日間、抜刀の練習して居合出来るようになったし、あたしだって……漫画に出た子鬼くらいなら倒せるはず……!)

ガシャガシャ

椿「よっ……と」

ガシャガシャ

椿「一週間練習したから居合刀も抜けるようになったし、子鬼程度なら……」ガシャガシャ

ザッザッザッ

椿「??缶と紙が落ちてる?」

椿(きけん!椿は絶対触るな……?何だよこのメモは)

椿「ま、この缶に大方雑魚妖魔が封じられてるってわけかな?」フリフリ

ポイッ
スパッ

椿「お、おぉ!あたしすげぇ!居合で空中の缶切れたよあたし!?天才か!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

椿「ん?」

ズズズズズズズズズズズズ

椿「な、何だぁ!?」

大雷「再び舞い戻った……現世に」

椿「あ………ぁ……?」

椿(なに、こいつ??子鬼、なんかじゃない……!!や、ヤバいやつだ……!!)

大雷「ほう、人間か」スッ


289Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:34:14.690 ID:MWP

椿「あ………ぁ………あんた………なん、なの?」

大雷「……餌は……」グッ

椿「あっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!」

椿(く、苦し……首……締められてないの、に……?)

大雷「黙って喰われれば良い」クイッ

椿「ぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………ぁ………ぁ………」

椿(うそ……あたし………死…………なん…………)


ガクッ

椿「…………ぁ…………」ドサッ


大雷「力尽きたか……」
290Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:34:44.048 ID:MWP
大雷「では……早速、いただくとする…………!?」

大雷は根の国に君臨する八雷神の一柱
人間は勿論、死神でも正面から戦える者は一握りのみ

以前桜との戦いでは慢心もあり、彼女の力を見誤り敗北した

今の彼に油断は、無い


?「ふぅ~!久々のシャバの空気って奴ぅ~!?」ムクリ

大雷「貴様……意識を失った筈……!?」クイッ

疑問と共に再び魔力を発する
先程よりも倍速の速さ。確実に仕留める為

しかし

?「遅い遅いぃ!スロー過ぎなぁぁい??あっはははははは!!」

くるりと踊るように笑いながら躱す少女
先程の様な餌ではない、こいつは敵だと大雷は確信する

大雷「貴様、何者だ?」


ツバキ「ツバキ……地獄にも居場所が無かった……紅の悪魔……でぇぇぇす!ひっひひひひひひひひひ……!!」バチバチバチ

少女の周囲に紅の電撃がパリパリと迸る

ツバキ「椿がお世話になったようだねぇ?」ザッザッザッ

ツバキ「まだこの子には死なれたら困る……だからさ……」


油断も慢心も無い、彼が人間の少女を前に一瞬だけではあるが抱いた感情

ツバキ「今、ここで、アタシが真っ赤に真っ赤に真っ赤に真っ赤に真っ赤に真っ赤に真っ赤に染めてやるよぉぉぉ!!!」


恐怖

であった
291Go8A.gv94A :2017/12/16(土)22:35:10.940 ID:MWP
次回日~月更新予定
292忍法帖【Lv=14,キングヒドラ,MQc】 :2017/12/18(月)15:23:16.940 ID:xin
ツバキ怖ーい><
293Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:00:41.878 ID:Ikb
約400年前

時の狭間

ツバキ「ここは……あの世って奴…?」

一夜「いいや。君にはまだ消えてもらう訳にはいかない」スッ

ツバキ「……アンタ、誰?」

一夜「死神、この世の監視者だ。此度は戦国の世を暴れまわった紅の剣神を招かせて貰った」

ツバキ「ほ~。じゃあアンタも…あのクソみたいな三崎の仲間ってわけ?あの薬よ~く効いたからお礼したいんだけど……」

ツバキ「テメェにお礼参りしても良いって事だよ、なぁぁ!?」

一夜「成る程、人間ながら剣神と呼ばれていたのは伊達では無いと言うわけか。だが…やめておけ、愛刀はもうこの世に存在していない、俺に斬りかかろうとしても……」

ツバキ「ハッ!心配ありがとよ!……でもなぁぁ」ググッ

バギャッ

一夜(壁の鋼管を引き千切ったか……)

ツバキ「こっちはぶっ殺せりゃぁ、何でも良いんだよぉぉぉ!!」グッ

ゴシャッ

一夜「ぐ………ぁ……」

ツバキ「くっひひひ……あぁ……ごめんごめん、まさか死神様が一発で頭砕かれると思わなかったからさぁぁ……ひっひひひひ……!」

一夜「…気はすんだか」

ツバキ「……は?」

ツバキ(再生した訳じゃない……最初から無傷だったかの様な……)

ツバキ「くくく……面白えぇ!面白えなぁ、死神って奴らはぁ!」

一夜「三崎は、俺達の同志であったが突如として裏切り、戦国の世から歴史改変を目論んだ。結果……正史よりも妖魔が増え、人間側にも多数の被害を生んでしまった。…今の一撃は、俺からの詫びだ」

ツバキ「へぇ……んじゃ、詫びじゃなけりゃアタシの剣は食らわないと?……くひっ、ひひっ……アンタさぁ……詫びてんのぉ?それとも挑発、してんのぉぉ?」グッ

一夜「……君には転生をして貰う。鳴海椿、今より400数十年後に産まれる女性として」
294Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:01:05.231 ID:Ikb
ツバキ「死……」ピタッ

ツバキ「な……!?」

ツバキ(身体が、動か、ない??)

一夜「時間だ。では、よい来世を過ごしてくれ」

ツバキ「はぁ??……何だこの渦…!?」

ゴゴゴゴ

ツバキ「チッ……。アンタ、一夜って言ったよねぇ…?」

一夜「ああ」

ツバキ「三崎とは無関係かもしれないけど……アタシはあんたの事悪い意味で気に入ったからさぁ……いつか首を撥ねられないように……気を付けるんだなぁぁ…!あはっ、あっはははははははははは………」シュン

一夜「……」

茜「兄さん……」スッ

一夜「どうした?鬼の形相だぞ、茜」

茜「そんなの当たり前……あの鬼を調子付かせる必要なんて、転生で済ませる必要……ない。私が斬り捨ててやったのに…!」

一夜「茜は優しいな」

茜「??」

一夜「彼女が何故狂気に堕ちたのか、幼い頃から経緯を見ると……死んだ方がよっぽど救いになる。だからこそツバキは親友に止めて欲しかった」

茜「……だからといって、あんな事を言い捨てさせては……」

一夜「…………」
295Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:01:57.568 ID:Ikb
椿「オギャア!オギャア!」

ツバキ(は!?何だこの家!?いや……この鉄の枠は何なんだ!?なんで絵が動いて……!?)

椿「オギャア!オギャア!」

ツバキ(……説明書とやらを読むと、ここは鳴海椿の精神の一部で……もにたーとかいう鉄の枠を介して外の世界を見られる………くそっ!あのクソ死神がぁぁ…!アタシをタダで死なせないってワケかよ…!!)




椿「うぇぇぇぇん!おがあざぁぁぁぁん!!」

ツバキ(はぁ、コイツもう五歳なんだからぴーぴー泣いてんなよな……でも、この家なかなか住みやすくていいな……酒飲み放題だし)



椿「くれないのちょう……あたし、ツバキになりたーい!!」

ツバキ(この漫画……アタシの話を元に作られてる…?大分美化されてっけど……一体誰が…)
 

椿「よっしゃああああ!!あたしが日本一だぁぁ!!!」

ツバキ(あの泣き虫が空手で日本一……ねぇ。わかんないモンだ)


椿「オラァ!あたしが開戸最強の鳴海椿様だ!!雑魚共跪けや!!」

ツバキ(あーあー。優勝したらこの有様だよ。ぶん殴ってやりたいなぁ、コイツ)
296Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:02:04.651 ID:Ikb

椿「来月から西区のおーぷん女学院に入るし……キャラを変えてみよう。あんなイキったキャラじゃダサいし、クールキャラでいくか!」

ツバキ(いや、キャラなのかよ……てかキャラって……)


桜「あ!君が鳴海椿ちゃん!?」

椿「は?誰、あんた?」

ツバキ(なっ……!?さ、桜!?ちっさくなったけど、この服や声……桜だ……!)



桜「だって私、死神…だからね」

椿「し、死神い?」

ツバキ(!?そんな……例えでもなく、本当に死神になったって……事?)




椿「ここは……?って、何であたしが!?」

ツバキ「くっくく、あんたは初めましてかもしんないけどさぁ、こっちは16年ずっと見てきたんだから、ねぇ?」

椿「は??」

ツバキ「ま、もう一人の保護者みたいなもんさ。よろしくな、鳴海椿ちゃん?」
297Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:03:28.502 ID:Ikb
西区 海岸通り 裏

ツバキ「顕現せよ!!時空を切り裂き、血の華を咲かせろぉぉ!!出ろ!秋椿!!」

ガシャガシャガシャガシャ

妖刀秋椿
ツバキが親の仇を取るために握り、死の間際まで愛用し続けた居合刀
小振りではあるが軽量で扱い易く、また非常に頑丈で一切刃毀れしなかった。
それは血や業を吸い取り過ぎた影響で、本人だけでなくいつしか刀自身も血肉を欲するようになり、白い刀身は赤黒く鈍く光り、ツバキの身が朽ちる頃には瘴気を纏う妖刀と化していたが、彼女の消滅と共に消え去った

ツバキ「あぁ、久々だねえぇ秋椿。また少し、一緒に頑張ろうねぇぇ??」

大雷「貴様、人間でありながら神器を?」

ツバキ「あぁ?あぁ。綺麗だろぉ?これが数十万の血肉を吸った、秋椿……まさかこの子にまで変われるなんて、神器って奴は凄いよねぇ?」

大雷「……」スッ ガシャッ

ツバキ(大剣、あれが奴の得物、か)

大雷が刀を握った一瞬

ツバキは屈み抜刀術の構えを取る

それを見て大剣を物ともしない速さで急接近。抜刀術は中距離で効果を発揮する、一息に近距離へと詰めれば刀を抜く前に妖術で身体を吹き飛ばす

大雷の選択は正しかった
10メートルの距離を瞬時に詰め、ツバキは構えたまま微動だにしていない

大雷(ここから抜刀するより妖術を発する方が速い!死ぬがいい!)

だが
左手より妖術を発しようとするが……

大雷「!?!?」

ブシュウウウ

既に彼の左手は10メートル手前で斬り落とされていた

ツバキ「くっひひひ、ひっひひひひ……」

狂気を孕んだ、歪んだ笑みを漏らす

大雷はその隙を突き一度距離を置いた

ツバキ「あっぁあ……ぁぁ~、やっぱぁ、だめだぁぁ!はっひゃひゃひゃ!!斬るの、楽しくなって、来ちゃったぁぁ…!!げひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
298Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:03:36.761 ID:Ikb
大雷「貴様……生きて、いたのか。戦国の世に我が同胞を殺した……紅の悪鬼」

ツバキ「悪鬼ぃ??ぐひっ
、悪鬼だぁ??ぐひひひ……テメェらクソ妖魔がぁぁ!人様を悪とか呼ぶんじゃぁねぇよ!」グッ

ブシュウウウ

大雷「!?」

10メートルの距離が離れていた筈が今度は右手が斬り落とされる


大雷(な、何なんだこの、こいつの技は…!?全く……見えない…!)

ツバキ「ひゃっへへ……間抜け面から察するにぃ、どうして両手が斬り落とされたかわかんねぇみたいだなぁ??アタシは優しいから話してやるよぉ?再生したいだろうしぃぃ??」

大雷「……その態度…後悔するぞ?」

ツバキ「あっ……あっひゃひゃひゃ!!バカじゃねぇの!?ダルマ同然のクソ妖魔がぁぁ!!テメェは黙ってアタシの有り難い話でも聞いてろぉ!!!」

ツバキ「アタシの神速抜刀術はぁぁ、剣閃すら見えない……構えた瞬間、狙った場所が斬れているほど……極まって非常に美しい……パーフェクトな剣技なのぉぉぉぉ!!」

ツバキ「だっからぁぁ、クソ妖魔如きにアタシの剣筋なんて一生かかっても見切れないってワケぇ??おわかりかなぁぁ??」

大雷「……」ズズズ

ツバキ「へぇ、再生速いねぇ。もう治ったんだぁぁ」

大雷「行くぞ……」ガシャッ

ツバキ「あぁぁ、再生速いのはありがたいよぉぉぉぉ…また、また斬れるからねぇぇ」グッ
299Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:06:10.299 ID:Ikb
大雷は一つの仮説を立てた
腕を切り落としたのはあくまで極限の領域に達した抜刀術であり、何でもありな妖術の類ではない
それに剣筋が見えずとも、彼女が抜刀する際ほんの少し力を入れる仕草も見逃さなかった
つまり力を入れる瞬間に左へ躱せば抜刀術は避けられる

大雷は冷静に、彼女が力を入れた瞬間左へ軸をずらした

ブシュウウウ

だが再び右手は切り落とされた

大雷「ぐ、むぅぅぅ!?」

ツバキ「ほー、ちったぁ知恵が回るんだぁ……やるじゃん」

ツバキ「どうせ再生すんだから、まぁ聞いてよ。今のは抜刀術の剣閃をアンタが避ける方向へ無理矢理曲げたってワケ。これが神速抜刀術の秘技……烈風って奴なんだけどぉ、これ破ったのって……」

大雷「死神、桜……か」

ツバキ「へぇぇ、知ってるんだぁ?」

大雷「あの娘には一度不覚を取った……。あの自由自在に扱う剣なら……貴様の豪剣も捌けるのだろう」

ツバキ「そだねぇ、あの子は……夢幻自在の使い手だから、それでうまくひょいひょい交わしたんだっけなぁ……」グサッ

ツバキ「あ……?ぁ……?」ブシャァァ

大雷「愚か者が…油断をするからそうなるのだ」グッ

グシュゥゥゥ

ツバキ「あっ!あああ…!!あがぁっ!……ごぇっ…!?ぎぁぁぁぁぁ………!!!」ブシャァァ

大雷の大剣に腹部を貫かれもがき苦しむツバキ

ボドッ ボドッ

身体の何かが落下する音
それはツバキからではなく
大雷の両手であった

大雷「ぐがぁぁぁぁぁ!?」ブシュウウウ

ツバキ「残念残念、アタシの迫真の演技……上手かったろぉ??」ザッザッザッ

大雷「ば……かな……!?貫いた、はず……」

ツバキ「使えるんだよアタシも、桜と同じ……幻影をねぇ」
大雷「な……」
300Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:06:19.876 ID:Ikb
ツバキ「抜刀の衝撃で蜃気楼を作り出し、アタシの幻を生み出す……あんたはソイツにドヤ顔で剣をぶっ刺し……説教たれてたってワケ」

大雷「ぐむ……」

ツバキ「まぁさ、そろそろ腕だけじゃぁ……物足りないからぁぁ……」チャキッ

ツバキ「たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん斬り刻んでやるよぉぉぉぉぉぉ!!!」

両手を失った大雷の身体を削ぐように降り注ぐ抜刀術の嵐
本来連発出来ない居合を超神速で繰り返す事で可能とした
神速抜刀術の秘技 春嵐である

ツバキ「ほらほらぁぁぁ!!痛いかぁ?痛いよねぇぇぇ?痛くなるようにぃい!少しずつ削いで削いで、剥いでやってるからなぁぁぁ!!ふっひひゃゃひゃぁぁぁ!!」

狂気を孕むというより狂気の塊となった彼女はただひたすらに大雷の身体を削ぎ削ぎ、斬り落とさぬよう…絶命させぬよう……刻んだ

大雷「…………」

しかし、彼はまだ諦めていなかった

確かにツバキに油断も無ければ剣技も極致へと達している
歯が立たない相手ではあるが……
負けない相手でもあった
今を耐えれば必ず勝機が来る

この身が斬り刻まれようとも、なじられようとも、ひたすらに耐える

大雷は身体の再生能力に力を注ぎ込み春嵐のダメージを少しでも軽減しようとつとめる


ツバキ「げひっ!げっひひひゃひゃあぁぁぁぁぁぁ!!だぁぁぁめぇだぁぁよぉぉぁぁぁ…!!そ、そんなぁぁ!再生ぃぃしたってさぁぁぁぁ……!!」

ツバキ「アタシがたくっ!ひひっ!たくっさん!!斬り刻むむむむむむだぁぁけぇ!!なぁぁぁぁんだか!ひゃひゃひゃ!らぁさぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

天津風やくれなゐを使えば再生能力など関係なく大雷を一刀に伏せ、更に言えば烈風を腕を狙わず首を切り落せば初手で勝負は決まっていた

ツバキが我を忘れ春嵐を加速させた頃

椿が意識を失って30分が経とうとしていた
301Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:06:47.102 ID:Ikb
ツバキ「ひゃひゃヒャヒャヒャヒャ!!………」クラッ

ツバキ「あ…?は……??う、嘘……もう、時間……!?」フラフラ

ツバキ「ちょ……ちょっと待……………」

椿「っ!?えっ!?……えっ!?」

椿(な、何でこの化物が血まみれに!?てかこの呪いの剣みたいな刀はなんだ!?てかこの状況がなんなんだ!?)

大雷「くくく……悪鬼ツバキ……貴様の弱点は……おしゃべりが過ぎるって事だ!!」グワッ


椿「う、うわああああああ!?」
302Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:07:16.637 ID:Ikb
椿の目の前に桜の花が舞う
蒼く儚げな、幻想的な蒼桜

それに溶け込み大雷の大剣を受ける小柄な双剣の少女

死神といいながら全く頼りにならなかった
桜である 

桜「闇に……還れ!!!」

大雷が言葉を発する間も無く真っ二つとなり、そのまま蒼桜へ包まれ消え去った

椿はただ

神々しく、儚げな桜に
見惚れるばかりであった
303Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:08:20.925 ID:Ikb
桜「椿、大丈夫?」

椿「あ、ああ……」

パチン!

椿「痛っ……」

桜「どうして入ったの!?危ないからって、妖魔が出てくるかもって言ったのに!!死にたいの!?」

椿「ぁ……その……」

椿「あたし……抜刀さえ出来れば……子鬼や弱い妖魔なら……倒せるって……危険な妖魔とか桜が大袈裟に言ってるだけ……って………ゴメン……」

桜「………ごめんね。椿」

椿「え……?いや……謝るのは……」

桜「私が、頼りないから、だよね。ごめんね……椿」

椿「……」

パチン!

桜「痛……!?」

椿「あたしのせいだっつってんじゃん!確かに……頼りないからって思ってたけど、そうじゃない!!あたしが、歩み寄ろうとしなかっただけなんだ!だから……悪いのはあたし……」

パチン!

椿「いてっ!」
304Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:08:28.666 ID:Ikb
桜「歩み寄ろうとしなかったのはこっちなんだから!私……あなたの影にツバキを見ていた…。いつかいなくなるんじゃないかって、怖かった!仲良くなっても、消えちゃうんじゃって……」

桜「だから悪いのは私!!」

椿「う、うるせー!!あたしが悪いんだよ!!」

パチン!

桜「いたい!!こ、このお、わからずやぁ!!」

パチン!
パチン!
パチン!
パチン!

楓「ふう、北区は北区で八雷神の7柱が出て全滅させたというのに、元気ですね…桜は」

楓「でも……結果として、良かったかもしれません、ね。…………ただ」


楓(海岸通りの道路が竜巻でも起きたかのように引き裂かれている、この裂け方は……そもそも椿さんが大雷を相手に数十分耐えれる事がありえない………やはり、ツバキさんは……)
305Go8A.gv94A :2017/12/18(月)22:08:52.497 ID:Ikb
次回木曜~金曜更新予定
306名無しさん@おーぷん :2017/12/18(月)22:36:02.859 ID:fWl
こう見るとよく桜はツバキに勝てたな
307名無しさん@おーぷん :2017/12/19(火)19:18:17.071 ID:lBM
>>306
体力自動減少で弱体化していても桜何回も死んでたから真っ当にやったら勝てなさそう
308名無しさん@おーぷん :2017/12/20(水)07:06:34.258 ID:xTe
しえん
309名無しさん@おーぷん :2017/12/23(土)06:24:48.994 ID:fBP
あげ
310名無しさん@おーぷん :2017/12/24(日)07:23:39.152 ID:QaJ

311Go8A.gv94A :2017/12/24(日)18:56:33.468 ID:0cc
年末更新出きなさそうなので、年明け更新予定です 
秋からお付き合いいただきありがとうございました
312忍法帖【Lv=14,キングヒドラ,MQc】 :2017/12/24(日)19:47:54.233 ID:46f
おうよ!良いお年を~(^O^)/
313名無しさん@おーぷん :2017/12/25(月)16:47:28.934 ID:krf
乙乙
314名無しさん@おーぷん :2017/12/28(木)03:44:41.068 ID:FAK
桜可愛い
315名無しさん@おーぷん :2017/12/29(金)05:15:55.309 ID:X1j

316名無しさん@おーぷん :2017/12/30(土)03:58:17.419 ID:j5w

317名無しさん@おーぷん :2017/12/31(日)06:28:44.148 ID:fPg
一乙
318名無しさん@おーぷん :2018/01/03(水)21:49:14.636 ID:Eh3
あけおめ
319名無しさん@おーぷん :2018/01/03(水)23:05:34.824 ID:Eh3
強制sageになった?
320忍法帖【Lv=14,キングヒドラ,MQc】 :2018/01/04(木)03:03:26.324 ID:9rc
マージかー
321名無しさん@おーぷん :2018/01/04(木)21:23:53.166 ID:CxT
てす
322名無しさん@おーぷん :2018/01/04(木)23:45:12.113 ID:UGy
こうなると立て直すしかない?
323名無しさん@おーぷん :2018/01/05(金)20:45:33.184 ID:0r2
てす
324名無しさん@おーぷん :2018/01/06(土)08:26:48.059 ID:x6j

325Go8A.gv94A :2018/01/06(土)18:58:24.043 ID:biA
すみません月曜日に新スレ立て直そうと思うのでよろしくお願いします
立て次第ここにもリンク貼ります

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この女キャラをコンマで守ったスレ Part.7
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