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キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」十冊目

1oBwZbn5S8kKC:2016/10/31(月)00:42:08 ID:lx6()
今からずっとずっと昔
現実世界 紀元前 古代ギリシャ とある富豪の屋敷

ワイワイ ガヤガヤ

奴隷「──そこで北風は太陽にこう言ったんだ『それならば俺と力比べをしよう、そうすればどちらが優れているかハッキリするだろう』ってな」

奴隷仲間1「おぉ!まさかのバトル展開か!北風と太陽のバトルとか胸熱!」ワクワク

奴隷仲間2「お前、話の腰を折るなよ。で、どうなるんだ?続きを聞かせてくれ」

奴隷「北風はこう続けたんだ『あそこに旅人が居るだろう、奴の上着を脱がせた方が勝者というのはどうだ?』ってな。そして太陽はそれに応じたんだ」

奴隷仲間3「ちょっと待て!なもん上着を吹き飛ばせばいいんだから北風の勝ち確じゃねぇか!」

奴隷仲間4「そう考えると卑怯な気もするな…太陽は風をおこせないわけだし、結果が見えてる勝負だぞ」

奴隷「ところがそう簡単にはいかないんだなー。北風にとっちゃプライドを賭けた戦いだ、気合い入れて旅人に風を吹き掛けたんだが…上着を吹き飛ばす事は出来なかった」

奴隷仲間1「マジか!何でだ?」ワクワク

奴隷「寒い風が吹けば当然旅人は上着が飛ばされないよう押さえ込むだろ?北風はそれを計算に入れていなかったんだ」

奴隷仲間3「おー、なるほどな。じゃあ勝負は引き分けか?北風に吹き飛ばせなかったもんを太陽が吹き飛ばせる訳ないしなぁ…で、どうなんだ?」

奴隷「太陽は悔しがる北風をよそに『ならば次は私が』と告げるとただサンサンと旅人を照らし続けた。すると辺りは次第に暖かくなって…ついに上着なんか着ていられない陽気になったんだ」

奴隷仲間4「おぉー!じゃあ太陽は気温を上げることで…」

奴隷「あぁ、太陽は旅人を照らすことで彼自らに上着を脱がせた訳だな」

奴隷仲間1「うぉー!すげぇな!俺には考え付かない方法だぜー!」

奴隷仲間2「だな。しかも北風の方法よりずっとスマートだ」

奴隷「そして見事、太陽は力比べに勝つことが出来た。めでたしめでたし、というところで終わりだ」

奴隷仲間4「いやー、今日も面白い話だったぞ!ところでこのおとぎ話は何ていうタイトルなんだ?」

奴隷「あー、話を考えるのは得意なんだがタイトル決めるのはどうも苦手でなー…適当に【北風と太陽】とかでいいんじゃないか?」
704oBwZbn5S8kKC :2017/05/24(水)00:48:32 ID:iAZ
ハートの女王「ぐぬぬ…先程からちょこざいな小細工ばかりしおって…!大人しく殺されればいいものを!」

司書「そうはいきません。催涙スプレーも裸王様直伝の護身術も、戦う手段を持たない私が身を守るための手段なんですから」ババッ

ハートの女王「えぇい!奴を調子に乗らせるな!もう誰が手柄をとったかなどどうでもよい!手近に居る者で一斉に襲い掛かってしまえ!」

司書「それじゃあ今度は…これです」ビッ シュッ

ピロロロロロロロロロッ!!

トランプ兵「「「UOO…!!URUSEEEEEE!!NANDA KOREHA!?」」」

ハートの女王「今度はやかましい機械を…また現実世界の道具か!?正々堂々と戦うという事が出来んのか貴様は!卑怯だぞ女ァ!!」ギリギリ

司書「えーっ…あなたには卑怯とか言われたくないですよ…」シュッ ピロロロロロロロロ

ハートの女王「えぇい、腹の立つ…!口先で散々この女王をコケにしておきながらいざ戦うとなれば時間稼ぎの様な真似ばかりしおって!!」

白ウサギ「時間稼ぎ…?し、しまった…!女王様!!ヘンゼルとグレーテルは…あの子供達は何処です!?」

ハートの女王「そんなもの私が知るわけないだろう!あんなガキ共どうでもいい!今はあの無礼な女を殺す事を最優先にすべきだろう!!」

白ウサギ「そ、それが連中の狙いだったんですよ!あの女には始めから私達と戦う気なんか無いんです!?女王様を怒らせて自らが標的になる事が目的…!」
705oBwZbn5S8kKC :2017/05/24(水)00:58:55 ID:iAZ
ハートの女王「なんだと!?つまり、どういうことだ!?答えろ白ウサギ!!」

白ウサギ「ですから彼女は囮なんです!女王様が彼女を殺そうと躍起になっている間、兵士達の合間を縫ってあの子供達が――」

ヒョコッ

グレーテル「あの子供、じゃないよ……『グレーテル』だよ……。覚えてね……?」バッ

ハートの女王「ガキ共…!いつの間にこんなに近くまで――!?」

ヘンゼル「…まったく、こんな作戦を勝手に進めるなんて千代も僕の事言えないじゃないか」ブツブツ

白ウサギ「女王様!妹の方は何もできませんが兄の方は危険人物です!強力な魔力を打ち出してきます!どうか距離をとってください!!」

ハートの女王「言われずともわかっておる!トランプ兵共!あの女は後回しだ!防衛部隊は私を守れ!残りの部隊はガキ共を取り囲め!!」

トランプ兵達「「「Yes my lord!!」」」ザザッ

グレーテル「あらら……あっという間に囲まれちゃったね……」

ヘンゼル「そうだね。もう少しで苦労せずあのおばさんを倒せたのに、惜しかったね」

ハートの女王「フンッ、ガキ共の浅知恵がこの女王に通用するはずがなかろう!!」ギロリ

ヘンゼル「いや、気づいたのは白ウサギでしょ?おばさんは全然気づかずにお千代にばっかり気をとられてたじゃないか」

グレーテル「やーいやーい……うっかりさん……」

ハートの女王「揃いも揃って貴様等…!」
706oBwZbn5S8kKC :2017/05/24(水)01:25:52 ID:iAZ
ハートの女王「フンッ、まぁいい。結局お前の攻撃が私に届く事は無いのだからな」

ハートの女王「小僧、お前は強力な魔力を有していてもそれを扱う能力は無いと聞いている。故に魔力を拳に乗せて殴る程度の真似しか出来ないのだろう?」フフン

ヘンゼル「詳しいね、確かチェシャ猫が偵察をしてるんだっけ?優秀な猫だね。どこかのトランプと違ってさ」

ハートの女王「フン、何を喚こうと結局貴様等の言葉は負け惜しみにしかならん!悔しければこの私を殴って見せるがいい!壁の如く立ちはだかる兵共を一掃できるならな!」

ハートの女王「ホッホッホッ!そんな事お前にはできやしないだろう!拳も届かず、魔法も使えず、魔獣も使役出来ない、お前はもはやただのガキ!おそるるに足りぬわ!」

白ウサギ「そうですとも!妹の方にいたっては魔法は使えても常に魔力切れですからね!どっちにしろ雪の女王から魔法を使う事を禁止されている、なにもできやしませんよ!」

ハートの女王「文字通り、無力なガキが考えなく突っ込んで来ただけという訳だな」

ヘンゼル「フフッ…。おめでたいね、あんた達」クスクス

グレーテル「わらっちゃうよね……ぷーくすくす……」

ハートの女王「……? 何を笑っている?絶体絶命の状況に追い込まれ、気でも触れたか?」クックックッ

ヘンゼル「僕はさ、大人ってあんまり好きじゃないんだけど。トランプおばさんみたいな人は嫌いじゃない、むしろ好きだよ。馬鹿な大人は相手にするのが楽だからさ」

ハートの女王「なんだと…?」ギロリ

ヘンゼル「自分がこんなガキに負ける訳ない。そんな風に信じ込んでいるから何も見えなくなるんだよ」

ヘンゼル「こんな緊急事態なのにさ、平和な頃に決められた『魔法を使ってはいけない』なんて女王の言いつけを……守るとでも思ってるの?」
707oBwZbn5S8kKC :2017/05/24(水)01:44:00 ID:iAZ
ハートの女王「なんだと!?まさかこの小僧…妹に魔法を使わせるつもりか!?チェシャ猫はそれだけはあり得ないと言っていたぞ!?」

白ウサギ「大丈夫です!デマカセに決まっていますよ!情報によると小娘は魔力に耐性が無く強い魔力に中てられると体調を崩し、最悪死に至るとか…!」

白ウサギ「あの小僧は何よりも妹を優先するシスコンだという情報も得ております!緊急時といえど妹を危険にさらすなど、あの小僧にできるはずがありません!」

ヘンゼル「随分と無礼な情報が広まってるみたいだね……まぁ、いいけどさ。でも少しだけ、認識を改めた方が良い。グレーテル、頼めるね」スッ

グレーテル「まかせて……」ギュッ

白ウサギ「ば、馬鹿な!?手をつないだ…!女王様!!子供達は本当に魔法を使うつもりです!!お逃げください!」

ハートの女王「えぇい…!兵共!!何をしている!?小娘が魔法を使う前に一気に叩いてしまえ!!」

トランプ兵「「「Y…Yes my lord!!」」」ババッ

グレーテル「駄目……もう間に合わないよ……?でも、そっちから入りに来てくれるなら、止めない……」スッ

グレーテル「私のかまどはあつあつかまど…。なんでも焼けちゃうおっきなかまど…。おしえて欲しいな……燃やされたいのは――」

ブォオォォォォォッ!! メラメラメラッ!!

グレーテル「だぁれだ……?」
708oBwZbn5S8kKC :2017/05/24(水)01:47:05 ID:iAZ
今日はここまでです 不思議の国のアリス編 次回に続きます

魔法使うとグレーテルヤバいんじゃないかって?
大丈夫。やばかったらシスコンは魔力を渡したりしない

次回もお付き合いください!
709名無しさん@おーぷん :2017/05/24(水)02:53:48 ID:RLU
凄くスカッとして面白い‼︎
>>1さん乙ですー‼︎
710名無しさん@おーぷん :2017/05/25(木)00:34:31 ID:foT
乙!
お千代さんかっけえな
で、グレーテルちゃんどうなる!?
711名無しさん@おーぷん :2017/05/25(木)01:38:37 ID:iVv
トランプ兵がムス化
712名無しさん@おーぷん :2017/05/25(木)12:56:44 ID:396
お千代ちゃんが女王に口撃?したの、ティンカーベルがされたように「存在を否定することで消滅させる」狙いかと思ったけど、あれはティンカーベルが妖精だから効いただけだったね。
713名無しさん@おーぷん :2017/05/26(金)06:23:49 ID:rod
白ウサギ「あの小僧は何よりも妹を優先するシスコンだという情報も得ております!緊急時といえど妹を危険にさらすなど、あの小僧にできるはずがありません!」

間違ってなくて草

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