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まったりSS書くからキャラ貸してくれ【猖獗の章】

1冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab:2017/06/01(木)14:57:27 ID:6Fo()
なんでも実況VIP復興計画の一環として番外編出張
本編→http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/bun/1447582128/l50
本編wiki→http://wikiwiki.jp/bokutotu/?FrontPage

番外編の舞台は中世ヨーロッパ
キャラの名前・性別・容姿・能力・その他諸々をご自由にお書きください
超遅筆ですがよろしく
2ツンドラ浜ちゃん◆piPjir3pww :2017/06/01(木)15:05:10 ID:fNL
名前:カナン
性別:女
容姿:黒髪で童顔、背は150ぐらい、体型は自由で
能力:目を合わせたを悪酔いのような状態にする。
3ツンドラ浜ちゃん◆piPjir3pww :2017/06/01(木)15:05:17 ID:fNL
どうやろ?
4Caramel@wiki総管理人◆FJ4rvGRdOU :2017/06/01(木)15:05:50 ID:00X
不遇の姫、エリザベス

王家の第三王女として生まれるも、父である国王は男児を求めていたため、母親は即処刑される。
その後父が死に、姉が女王になるも、政敵と見なされ牢に幽閉される。
流行り病でエリザベス以外の王位継承者が死んだため、宗教による内戦が起きている、軍は機能していない、財政破綻寸前の小国の王位を継ぐ。
5Caramel@wiki総管理人◆FJ4rvGRdOU :2017/06/01(木)15:06:12 ID:00X
あ、思いっきりルール破ってるな
6Caramel@wiki総管理人◆FJ4rvGRdOU :2017/06/01(木)15:06:17 ID:00X
考え直す
7Caramel@wiki総管理人◆FJ4rvGRdOU :2017/06/01(木)15:07:58 ID:00X
名前 エリザベス
性別 女
容姿 金髪
能力 柔軟な思考を持つ
その他 崩壊寸前の小国の女王
8冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/01(木)15:15:11 ID:6Fo()
あまりにも変なキャラが来たら、こちらである程度修正しますので安心を。今の所は大丈夫。

変なキャラの例

名前 糞舐夫
職業 明治の文豪
特技 糞を壁に塗りたくること
9冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/01(木)15:15:28 ID:6Fo()
夜あたりに更新予定
10Caramel@wiki総管理人◆FJ4rvGRdOU :2017/06/01(木)15:17:33 ID:00X
>>9
了解なんやで
11PSQ◆ewN7gJnwj2 :2017/06/01(木)15:17:55 ID:2zK
ワイもキャラ出してもええかな?
12ツンドラ浜ちゃん◆piPjir3pww :2017/06/01(木)15:26:12 ID:fNL
>>9
頑張ってなー
13PSQ◆ewN7gJnwj2 :2017/06/01(木)15:45:23 ID:2zK
名前:エブリエタス
性別:男性
性格:陽気 悪人(?)
容姿:白髪の老人 髭 皮の防具と皮のコート
能力:錬金術。材料さえあればいつでもアイテムやゴーレムを作成できる(完成度は素材や場所による)。
その他:気に入った人物(実験台)の為なら勢力を鞍替えしたり、一般人を実験台にしたりするフリーのマッドサイエンティスト。
酒を飲まないとやる気が出ない、酒を飲むとミスばかり起こす
14PSQ◆ewN7gJnwj2 :2017/06/01(木)15:46:16 ID:2zK
長くてすまんな
面倒やったらいろいろ削ってや
15名無しさん@おーぷん :2017/06/01(木)23:44:43 ID:K4s
カール・アウグスト・ナイトハルト
漆黒の鎧を纏った金髪の男性
とある王国の皇太子
国王である病床の父に代わり、実質的に国をを支配している
国民からの人気は高くブラックプリンスと呼ばれている
戦闘力も高く戦場で会った敵には漆黒の悪魔と畏れられる
16冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/02(金)00:27:20 ID:fTX()
「カナン姉ちゃん、どこにいるんだよカナン姉ちゃん」

早朝、朝露に濡れた庭を一人の少年が歩いてゆく。
そろそろ朝食の時間だと伝えに来たのだが、姉の姿が見当たらない。彼は皮の帽子を取ると、藍色の髪をかきむしって軽く舌打ちをした。家のどこにもいない場合、決まってあの自由人は屋根の上で寝そべっている。
高い所まで呼びに行くのが面倒だから、眠るなら寝室にしろと数日前にキツく叱っておいたはずだが。
舌の根も乾かぬ内に、早くも悪戯心に火が点いたとみえる。

カナン「お~い、ここだここだ。ユースフ。上がってきたまえ、朝の空気は澄んでいて実にうまいぞ」

間延びした声と共に、煙突の後ろからヒョイと小さな影が手を振ってきた。姉のカナンは今年で21歳。年齢としては、やや結婚適齢期を過ぎている。緩やかなウェーブを描く艶やかな黒髪、ぱっちりと大きな瞳、雪のように白い肌。外見だけなら、普通の男は放っておくはずがない。
しかし未だに彼女が独身を貫いているのは、その常人には理解し難い性格のせいだ。煙突に登るのはまだ日常茶飯事。酷い場合になると全裸で夜の街を全力疾走したり、煮込んだ蛇の眼球を精力剤と言って飲んだりする。
弟のユースフは学校でそういった姉の奇行を揶揄され、非常に肩身の狭い思いをしているのであった。

ユースフ「姉ちゃん、朝ご飯できてるぞ! それとも霞で済ませる気!?」

大声で叫ぶ弟を見下ろして、カナンは愉快そうに笑った。

カナン「フム、それもよかろう。んごおおおおお」

ユースフ「冗談だって、本気にしないで! 早く屋根から降りて来ておくれよ!」

カナン「待て待て、今から降りる。梯子は用意しなくて良いぞ」
17PSQ◆ewN7gJnwj2 :2017/06/02(金)00:29:00 ID:o4y
期待
18ツンドラ浜ちゃん◆piPjir3pww :2017/06/02(金)07:38:26 ID:egH
カナン結構豪快やな
ええやん
19冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/02(金)09:00:51 ID:fTX()
wiki更新
20名無しさん@おーぷん :2017/06/02(金)13:56:15 ID:Y8N
文章普通にうまいね
21名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)02:27:18 ID:03P
名前: なす
性別: 男性
性格: 優しく、義理堅い
容姿: 美男子
能力: 弓の名手で、どんなに小さな的でも当てられる
22名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)04:00:10 ID:vhR
プリムラ・オブコニカ
女性
12歳
高飛車、お嬢様気質で気に入らないことがあると癇癪を起こし喚き散らす。大人に憧れており、淑女扱いすると喜ぶ。
高価そうなドレスを好んで着、金髪縦ロールで瞳の色も金色。
チョロい。ヘイトを集めるのがお上手。
23名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)05:54:35 ID:X2A
シャール
女 20代後半
ズボラで面倒くさがり
医者だが暗殺者
割れた眼鏡 黒衣 (暗殺稼業も含む仕事中はペストマスクも装着)
いつも黒衣を着てるのは着替えるのが面倒だから(でも2日に一回は着替える)
割れた眼鏡を掛けっぱなしなのはやはり買い換えが面倒だから
瀉血(中世の治療法)治療の際は必ず排出させた血を保存し、研究機関や魔術師など血を要する所に売り飛ばしてたりと金になる事はちゃっかりやる
暗殺の腕はそこそこの様子
24名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)09:22:39 ID:PUF
アルベルト
18歳
真面目で正義感の強い
ナイトハルトの国の地方領主の息子
魔物の襲撃によって城のみならず家族を失う
25名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)09:29:23 ID:PUF
ディアナ
22歳
アルベルトの姉
貴族の子女で結成される薔薇騎士隊に所属しており、皇太子ナイトハルトに求婚されてその婚約者となる。
乗馬や剣術に関しては男に負けぬ腕前を持ち、弟アルベルトを連れてモンスター退治に行く度胸の強さを見せる。しかし、城が魔物に襲撃されたことで両親は討死に、ディアナはアルベルトと離れ離れになってしまう。
26名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)12:14:24 ID:pxS
エド・スラクト


20歳
身長は高め
髪の色合いは
黒に近い深緑から透き通った白へのグラデーションで毛先だけエメラルド色
胸の大きさはEとFカップの中間
性格は温厚かつ溌剌としていて若干天然が入っている


人間と精霊との間に産まれた変異種で木の属性なら微弱な精霊であっても声を聞くことができ、暇な時はいつも一人になれる場所で精霊と世間話している


戦い方は基本的に中距離以遠から精霊術を応用した斬撃を飛ばしつつ、木の精霊術を駆使して自分や味方を強化回復し、敵に接近を赦した場合は槍術で迎撃する




募集再開しててウレシィ…
27名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)12:15:54 ID:pxS
>>26
絵も描いて頂いてました



28冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)12:33:05 ID:Vxz()
>>27
可愛すぎワロタ
回復持ちは強い
29名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)12:45:16 ID:pxS
まだ出したいキャラはあるけど自分ばかり出すのは気が退ける…

あとキャラはばかりで深刻なモンスター不足だ…
30冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)12:48:02 ID:Vxz()
最悪、モンスターはこちらで作るか本編の奴を引っ張ってくるよ
31名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)13:14:32 ID:pxS
因みにおーぷんvipから人を呼び込むのはあり…?
32忍法帖【Lv=11,スライム,e0q】 :2017/06/03(土)13:15:34 ID:Ysh
ハバクック
泥ではなく氷から作られたゴーレム。
常温では滅多に溶けないが、火炎やマグマなどには滅法弱い。
水さえあればいくらでも再生・強化が出来る。
エブリエタスが作成した
33忍法帖【Lv=11,スライム,e0q】 :2017/06/03(土)13:26:32 ID:Ysh
スライムゴーレム
従来のゴーレムにスライムを合成したもの。
剛性と軟性が合わさることで強度が高まっており、スライムを吸収することでいくらでも(ry
ゴーレムの自我とスライムの自我の統制が取れていないため度々暴走する。
エブリエタス作成
34名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)14:26:20 ID:pxS
ストラトワイバーン
別名:層雲竜

ワイバーンの一種
翼幅は成竜で1.5m程と竜にしては小さいが繁殖力が高く群れる特性を持つ、

雑食であり30~150以上の群れで行動するため動物性の災害として数えられ、飛来した町や村の被害は計り知れない

竜らしく火を吹く事や知性もあり、基本的に人間を襲わず作物のみを狙い、復興した頃を見計らって再度押し寄せ食事に手を出そう物なら火を付けて去る狡猾さを持つ

空を暗く多い尽くすその様から層雲竜と呼ばれ
農家や道行く商人の天敵となっている
35冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)14:26:37 ID:Vxz()
>>31
ありですよ
36冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)14:28:11 ID:Vxz()
本編から引っ張ってこなくても良さそう
37【45】【47】【90】忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,9C3】 :2017/06/03(土)15:08:39 ID:QQe
今北産業
38名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)15:15:57 ID:qUV
ソロボルオ
三対の翼が生えた蛇。円状になって羽を円の内側に傾けると魔法陣になる模様をしており、魔術を発動させることができる。

39忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,9C3】 :2017/06/03(土)15:18:11 ID:QQe
ゾーシャ
ゾーマとゆうしゃが禁断の合成をしたもの
ゾーマの人を殺したい心とゆうしゃの人を守りたい心が戦っている。
魔法と剣を使って攻撃してくる
40名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)15:58:55 ID:iHO
魔竜戦士
邪な魂に染まり悪行を働く竜人の戦士
41名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:08:24 ID:pxS
>>37
自分の脳内で考えたキャラ
モンスターを
物語で使ってくれます
42忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,9C3】 :2017/06/03(土)16:09:05 ID:QQe
>>41
サンガツ
43名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:16:06 ID:ui9
VIPに晒されてたから荒らしに来たンゴ
44名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:16:41 ID:ui9
シモン?>>1はシモンと同一人物なんか???
45名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:17:28 ID:pxS
>>43
ンゴオオオオ
>>44
シモンとは別人だぞ
46名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:17:30 ID:ui9
■【オマサガ】みんなの考えたキャラで小説書いてみる【第10章】
http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/bun/1493116073/

ここかwwwwwwww
47名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:18:19 ID:pxS
シモンは…

嫌な事件でしたね…
48名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:18:43 ID:ui9
すいません
もう黙ります
49名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:37:39 ID:pxS
>>48
ええんやで…
50名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:45:33 ID:Nad
名前・勇者
性別・男
容姿・黒髪黒目の青年。背丈は平均より少しだけ高い
能力・常軌を逸した怪力と、凄まじい剣戟能力。およそあらゆる武器を使いこなす。武器は数打ちの鉄剣だが、殺した悪人から奪い取るので得物は一定しない。
備考・記憶を失っているが、特に気にはしていない。異様に悪に敏感で、人助けを自らに課された使命としている。
しかしその本質は歪で、一度悪と断じたら徹底的に断罪する。たとえそれが違う側面から見れば正義であったとしても。

長くてすまん
51名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)16:47:53 ID:Nad
>>50
失った記憶については好きに補填してください。
亡国の騎士でも、実験体でも。
それと、魔法は使えません。
最後に。
使いにくかったら切ってくださいw
52名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)17:24:55 ID:wzo
名前:アラン
性別:男
性格:温厚で判断力に優れるが、必要と見れば自己を犠牲にすることに躊躇いのない精神の持ち主
容姿:暗い赤髪に青眼、やや高い背丈の青年で胸、脚、腕の部位ごとに鉄色の鎧を装着し、腰に幅広の刀身の片手剣を刃を小さく変形させた状態で下げる
能力:高い身体能力、氷の魔術、片手剣に限らず刀剣の類を操る技術
備考:氷の魔術は応用面に優れ、足場にしたり、一時しのぎで水にしたり、冷気を漂わせて周囲の温度を低下させたりと戦闘以外でもよく使っている。


ダメやったらすまん
53名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)18:01:16 ID:du0
俺もキャラ投下してみよ
名前:フェレイド
性別:男
容姿:50代痩形中背、暗い金の長髪、緑目、いつもフードを被っている(一般的な衣類のフード付きコートで色やデザインの違う複数所持)
能力:火や水などの人の得意属性を見抜ける。属性依存の魔導具作成。使える属性は命、雷、火、風、水、地、冷、毒、死。
備考:人と距離を置く性格だが、人付き合いが壊滅的なわけではない。よく路地裏で魔道具を売っている。
魔道具は携帯しやすいカード型やロッド型が大半で、特定の魔法だけを発動できるタイプ。その属性の素質が無い人には使用できない。
54冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)18:31:10 ID:Vxz()
勢力分けができるレベルにまで集まった
ありがとう
後はこれをどうしていこうかね……
55名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)21:27:53 ID:U5t
名前 ヒシローフ・クラフティ
性別 男
容姿 ぞうきんのような服を着ている浮浪者。目の色と髪の色は黒。
能力 特になし。若干勘が冴えている。
備考 狡猾で、小賢しい。常に金に困っている。自称世紀の大悪党。通称三下界のカリスマ。臭い。
56冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)22:04:07 ID:Vxz()
カナン「今日も付き合ってくれるかね」

ラタンのバスケットに積まれたパンを汚れた手で掴みながら、カナンは弟にチラチラ目を配った。
何に付き合うのか言わずとも分かっている。おそらく、巷で流行っている魔族狩りだろう。
本来なら兵士や傭兵が受け持つものだが、腕っぷしの強い町人などは個々人で魔族を討伐している。
カナンも金儲けのために、先月から錆びついた剣を担いで、近くの森に潜り始めたのだ。
ユースフは鏡の前で髪を整えながら、ぶっきらぼうに答えた。

ユースフ「悪いけど、今日は予定があるんだ。お姉ちゃんのお遊びには付き合ってられないよ」

カナン「む? お前に想い人がいるとは初耳だが」

ユースフ「鍛冶屋の試験さ。上質な装備を親方に提出したら、晴れて一人前の職人ってわけ」

カナン「へェー、お前が鍛冶屋ねぇ。何だか似合わん気もするが、目標を持つのはいいことだ」

ユースフ「そうそう。だから、早くそこどいてくれない? 外に出られないだろ」

弟の行く手を阻むように、カナンは玄関に座り込んだ。上目遣いで睨んでくる。
ユースフはこの視線がいつも嫌だった。見ている内に悪酔いというか、頭がガンガン痛くなるのだ。
これまで幾度、寝込まされてきたことだろう。今回ばかりは思い通りにいかせない。
踵を返すと、ユースフは半開きの窓を両手で開け放ち、外に飛び出した。
背後で姉の喚く声が聞こえるが、振り返らずに鍛冶場へ続く石畳の道を駆け抜ける。
後に残されたカナンは、追うのをやめて溜息を吐いた。

カナン「まったく、なんて姉不孝な弟なんだ。少しでもあいつに期待した私が馬鹿だった」

空を仰げば、綿菓子のような白いふわふわした雲がぼんやりと漂っている。
一瞬、その中に黒い影が見えたような気がした。
57忍法帖【Lv=11,スライム,e0q】 :2017/06/03(土)22:06:48 ID:Ysh
wktkやな
58名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)22:08:46 ID:nsF
俺の勇者は出るんだろうか……(固唾)
59名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)22:14:26 ID:wzo
気長に待つでー
60冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/03(土)22:16:16 ID:Vxz()
視点が暴れがち
61名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)22:57:31 ID:DXZ
名前アレックス
性別女

容姿
すらりと伸びた長身に、上から下まで真っ黒の服とブーツで揃えたスタイル
鋭い銀眼も相まって一見男性的だが、背中までの長さの黒髪を束ねた髪と線の柔らかさから、女性であることが窺える

能力
攻撃はナイフや格闘術

『透視』
視界の先にあるものの透視
透視距離に制限はないが、遠ければ遠いほど映像の色や鮮明さが消え、文字や人物の識別が難しくなる
はっきりと捉えることが出来るのは半径10メートル前後まで

『消音』
自身が立てる音を完全に消し去る

備考
家族を皆殺しにされ復讐の相手を探し求める暗殺者
現在の雇い主にはそれなりに信頼を置いている
62名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)23:10:04 ID:wzo
(備考って過去とか書くとこなんやねって今気付いたで)
63名無しさん@おーぷん :2017/06/03(土)23:48:31 ID:im3
レーベチ
女 20代前半
薬剤師兼暗殺者
シャール(>>23)の妹で姉にはもっとやる気を出して欲しいと思ってる
薬の調合は常に気まぐれな為効果はまちまち 酷い場合は2次被害まで起きる
暗殺の腕は姉より(まともなのか)上だが姉妹別々の依頼は拒否している(大金積まれて姉が単独依頼を受けようとすると有無言わず奇絶させて断る)
64名無しさん@おーぷん :2017/06/04(日)00:12:41 ID:o5y
フラウ・レウシルト
21歳
身長は165cmほど
胸の大きさはB~C
柄と鞘、刀身が白く装飾されたクレイモアを装備している

基本的な戦い方はクレイモアに氷属性を纏わせて相手を斬り付け切り口から凍らせるか強力な光属性を纏わせて焼き斬る、
また光属性の攻撃魔法が得意で素早い敵を追い詰めるのに多用する

性格は
人前では凛としていて常に騎士らしい
しかし本来の性格は活発で、一人で行動する時は独り言が止まらない
以外と寂しがりで基本的に誰かと行動を共にしている




こちらも描いて頂いてました
騎士枠にどうぞ
65名無しさん@おーぷん :2017/06/04(日)01:38:04 ID:YH2
ヴェルダム
狼の獣人 42歳
狼の獣人で構成された傭兵部隊WOLFのリーダー
闇夜に紛れ敵陣後方からの襲撃戦法を得意とする
66名無しさん@おーぷん :2017/06/04(日)04:04:05 ID:HRn
ジェミニ
双子型の魔物
見た目は個体によって様々で如何にも魔物然としたものから人間のような姿のものもいる。
この魔物は二対で1個体とされており、性格、感覚や、深層意識などは共有され、行動はシンクロされている。
極めて人間に近しい外見の個体は名前を名乗る場合があり、その場合は双子は深層意識のみ、浅い共有で繋がっている。性格や感覚、思考は双方異なる。
双子のうちの片割れが死亡した場合、もう片方の生体は死亡したことを悟ることができる。また、死亡したほうの生体の脳脊髄液を食することで、直前までの記憶を見ることができるとされているが、多くの個体の場合、痛覚の共有によるショック死で双方死亡する。
そのため、この特徴は外見が極めて人間に近しい個体にのみ有効とされる。
戦闘能力は高くなく、魔物然とした個体であれば角や爪などの攻撃手段を持つが、外見が人間の個体であれば、特筆した能力は持っていない。
67名無しさん@おーぷん :2017/06/04(日)04:20:54 ID:LPC
>>66
すまん、痛覚の共有でショック死はなかったことにしてくれ
68冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/04(日)08:56:01 ID:IJl()
ここまで了解
本編キャラの祖先っぽいのが数体いますね……
69名無しさん@おーぷん :2017/06/04(日)12:21:14 ID:LQD
武頼(ぶらい)
武道家
25歳
流浪の武道家
バトルオーラと呼ばれる闘気を持つ武道家、普段は抑えているが解放すると体が浮くほど放出される
70名無しさん@おーぷん :2017/06/05(月)08:14:51 ID:jzC
wktk
71冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/06(火)00:23:52 ID:IgX()
エド「カーナーン! 待ち合わせの時間は夜明け前だったよね? 何かあった?」

エグバート王国領東、クリム山の麓にて。
驢馬から降りたカナンを待ち受けていたのは、友人の疑るような視線であった。
寝坊したとありきたりな言い訳を述べつつ、面目なさげに頭を下げる。
高い松の幹に寄りかかっていたエドは、キョロキョロと辺りを見渡した。
彼女には、カナンの謝罪よりも気になることがあったのだ。

エド「あれ? 今日、カナンの弟さん来ないんだ」

エドは若草色の目を丸くして、口元に手を当てながら言った。
いつもなら、カナンの後ろに弟であるユースフがついているはず。

カナン「今朝、行くの行かないので揉めてね……。ユースフとは冷戦状態だよ」

道端の岩に腰かけてぶつくさ文句を言うカナン。

エド「え~……ユースフさんのお弁当、楽しみにしてたのに」

その傍で、エドは少し残念そうに長い髪の先をくるくると指に巻き付けている。
鬱蒼と茂る密林を想わせる深緑から始まり、毛先へ移るに連れて透明度を増していく彼女の髪は芸術品と呼んでも過言ではないだろう。
それだけではない。
豊かな胸と尻を強調する大胆な衣装といい、端正な顔立ちといい、街に住む男達の間では『森の姫君』と密かに噂されていた。
少しの沈黙の後、エドは手を打ってウィンクをしてみせた。

エド「よーし、辛気臭い雰囲気はここまで! ユースフさんがいなくても大丈夫! 武器を構えて森へゆこう!」サッ

カナン「エド、お前が持っているのはバナナだ」

エド「えッ? あッ! こ、こ、これはその……昼ごはん用でね?」

頬を赤らめる相棒の肩を軽く叩くと、カナンは腰に吊るした鞘から剣を引き抜いた。
相も変わらず赤錆だらけの鉄剣。それでもなお鈍い光を帯びているのは、彼女が手入れを欠かさぬためだろう。
カナンは怠惰な性格ゆえ、錆まで取ろうとはしないが、最低限の見栄えはするよう毎晩水を含んだ布で拭いている。
今日の獲物は果たして何であろう。考えるだけでも心が躍り、血が沸き立つ。

カナン「エド、あまりユースフのことばかり考えてはならんぞ。狩りに集中するんだ」

エド「わ、分かってるよ!」
72名無しさん@おーぷん :2017/06/06(火)00:51:04 ID:Yth
バナナに吹いた
73冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/06(火)11:21:37 ID:IgX()
今思ったが、ソロボルオてワンダと巨像に出てくる第13の巨像っぽいな
74名無しさん@おーぷん :2017/06/06(火)14:19:10 ID:g7b
エドが可愛くて何よりですはい…
75冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/06(火)16:53:20 ID:IgX()
二人は枯葉の絨毯を踏みしめながら、朝陽差し込む松林を歩いていった。
昨晩は酷い嵐だったようで、あちらこちらに根元から掘り起こされた松の樹が倒れている。
チチチと朝鳥の歌声が澄んだ空気に溶けてゆく。
樹のうろからひょっこり顔を覗かせるリス、羽音を鳴らして飛び交う色とりどりの昆虫。
全ての生けとし生ける者が、この林で暮らしている。カナンは不思議な一体感を覚えた。

エド「早く来て! カナン!」

狩猟経験の豊富なエドが先導する。
時折、エドは立ち止まって誰かと会話しているように見えた。
彼女の視線の先に誰もいないのだが、エドは真剣な顔つきで見えない人物と話し続ける。
そしてパッと表情を明るくさせると、礼を言って再び歩き出すのだった。
何とも奇妙な光景である。事情を知らない人からすれば、ただの変人にしか思えない。
鶯色に淀んだ池で小休止を挟んだ時、カナンは頭一つ高いエドを仰いで、訝しげに問うた。

カナン「エド、時々一人で誰かと話してるようだが、天界人と交信でもしてるのかね?」
76冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/06(火)17:37:26 ID:IgX()
友人の突飛な質問に、エドはからからと笑い、手を横に振ってみせた。

エド「そんなんじゃないよ、父さんに道を聞いていたの」

カナン「父親が透明人間とは初耳だな……。おっと、少し待ってくれ」

喉の渇きを癒すために、鶯色の水を両手で掬う。
すると、藻のような植物があとからドロッと数珠繋ぎについてきた。
カナンは躊躇いもせず、藻ごと濁った水を飲み干した。土の味が若干、舌の上で踊る。
唇についた藻の欠片を親指で拭うと、カナンはそのまま尻餅をつくように座り込んだ。
エドもカナンの隣に座った。

エド「まだカナンには話してなかったよね。私、人間と精霊の間に生まれたハーフなんだ」

ふーん、とカナンは生返事を返した。
変異種は珍しいことではない。獣人や魚人や果ては竜人までいる。
精霊との間に子を宿すことも、エグバート王国では何件か事例があり、普通のことだと見做されていた。

エド「私の父さんは森の精霊王だから、いっつも世話役の精霊さん達が私の周りをついてくるの。王の命令だから仕方ないって。私、もう20よ?」

カナン「親の愛が深いのは良いことじゃないか。私なんざ、生まれてから20年両親の顔など見たことなかったよ」

エド「じゃあ、ずっとユースフさんと二人で生きてきたの?」

カナン「そうさね。だからお前がユースフと結ばれれば、私も晴れて精霊王の一族の仲間入りさ。親と呼べる存在ができるんだ」

エド「ちょ……変な冗談はよして! ユースフさんとは別に何もありません!」

カナン「もうちょっと素直になり給え。お前のつけてる髪飾りだって、ユースフが作ったものじゃないか」

エド「違うッ! これはその……ああもう! カナンのばか!」

取っ組み合った二人の女子は、見事池の中に落ちた。
77冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/06(火)17:38:31 ID:IgX()
ユースフ多用問題
78忍法帖【Lv=11,スライム,e0q】 :2017/06/06(火)17:39:43 ID:YPk
いつもより長いな
wktk
79冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/06(火)17:41:22 ID:IgX()
カナンの年齢間違えた
集中力が切れている~_~;
80名無しさん@おーぷん :2017/06/06(火)18:41:13 ID:Yth
これはニヤニヤできますねえ(・∀・)
81名無しさん@おーぷん :2017/06/06(火)18:42:34 ID:Yth
ユースフは主自身のキャラか、見落としてたわ
82名無しさん@おーぷん :2017/06/06(火)19:57:08 ID:g7b
更新多くて嬉しい…
いつも楽しみにしてます
83冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/07(水)00:51:42 ID:0mY()
その頃、ユースフは自分のことが話題に挙げられているのも露知らず、鍛冶場で真鍮製の指輪を眺めていた。嵌め込まれたエメラルドが太陽の光を受けて、キラリと七色に光る。
宝石自体が緑色にもかかわらず虹色の光を放つのは、それが二つとない上質な宝石であることの証明だ。彼は満足げに頷くと、炉の前で煙草をふかしている老人の前に駆け寄った。

ユースフ「エブリエタス親方、完成しました!」

エブリエタス「ガハハ、できたか! 見せなァ!」

エブリエタスと呼ばれた白髪の老人は輪っか状の紫煙を吐き出すと、ユースフの差し出した指輪を手に取った。徒弟が職人に昇格するための試験だ。親方が合格を出せば、ユースフには明日から作業机が与えられる。
ただでさえ狭い工房の中に新しく一人分の作業机を設置するので、試験の合格基準は自ずと厳しいものとなる。
これまで他に五人の徒弟が作品を見せたが、親方はどれも一瞥するやいなや打っちゃってしまった。
この陽気かつ峻厳な性格のエブリエタスに、自分の渾身の作品は通用するのだろうか。
ユースフが固唾をのんで見守る中、老親方はいきなり膝を打って快哉を叫んだ。

エブリエタス「ガッハッハ、い~い出来じゃねぇか! この分じゃ、鍛冶だけでなく錬金術を教えても良さそうだなァ!」

いや、錬金術までは結構だ。隅に積み上げられたマウスの骨をチラと見やり、ユースフは笑顔を貼り付けたまま後じさる。エブリエタスは有名な鍛冶師であるだけでなく、優れた錬金術師でもある。
裏庭で実験材料となる動物を捕らえては、ためらいもなく融合させたり剥離させてきた。マッドサイエンティスト、という肩書きの方が正しいかもしれないが、本人はあくまで錬金術師だと言い張っている。

エブリエタス「ところでよ」

老親方がユースフの肩に腕を回し、グイッと引き寄せた。

エブリエタス「エドって名前の女が最近やたらと鍛冶場に来るんだが、ありゃなんだ、テメェの女かい? ガッハァ!」

ユースフ「親方、冗談キツイっす。エドさんは姉ちゃんについて相談に乗ってくれる、頼れる姉貴分ですよ」

エブリエタス「つーこたぁよォ! テメェは姉が二人もいんのか! 羨ましい限りだなァ! 一人譲れやァ!」
84名無しさん@おーぷん :2017/06/07(水)12:25:37 ID:I4N
そういえばキャラ募集の事なんだけど
これから書いていくにあたって欲しいキャラの役職を挙げてみてはどうだろうか

例えば
生産職のキャラが欲しいとか
貴族のキャラが欲しいとか
85冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/07(水)12:28:59 ID:0mY()
基本的には何でもござれ
なんか糞舐めてる奴でも、ケツ剥きだしでもハゲでも全裸でもどうでもよくなってきた
各々が自分の想像力に従ってもらえれば嬉しい
86冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/07(水)12:30:55 ID:0mY()
ただ、既にあるキャラは控えてほしいかな
アンパンマンとか涼宮ハルヒ出せっつわれても困惑する
その点、残念ながらゾーシャは少し修正してしまうかもしれない
87忍法帖【Lv=11,スライム,e0q】 :2017/06/07(水)13:19:50 ID:cjW
>>86
水を差すようで悪いが>>21のキャラもドリフに登場する那須与一のパロディっぽいで
88冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/07(水)14:39:32 ID:0mY()
>>87
野菜の方かと思ってたわ
89名無しさん@おーぷん :2017/06/07(水)21:11:46 ID:I4N
ネル・オルクスタ
19歳
身長は約155cm
髪の色ははっきりと分かれた茶色と焦げ茶色にうっすら白い線が入っている
胸の大きさはD~E

性格は温厚且つ活気がある僕ッ娘


代々続く運送屋の長女
運送屋は長男が継ぐ為、自分は独立して流れの運び屋をしている

運送の特徴は馬ではなくルドリス種という全長4m高さ3m程の巨大な鳥獣(巨大なうずら)を使用している




これも描いて頂いた物です
手に乗っているのはルドリス種の雛ということで…
90名無しさん@おーぷん :2017/06/07(水)21:41:10 ID:I4N
ルドリス種




体長3~4m
体高2~3m

野生の鳥獣種であり近縁種以外の人属に扱うのは不可能、

最大の特徴は足の速さと持久力であり最高速度は100km/hを越える上、50kmは無休憩で走り続けられ

羽は自由に飛び回れる程発達はしてないが高い脚力で飛び上がり、羽ばたきながら滑空することが可能

欠点は強い負荷が掛かるのを嫌い、馬のように重量物の牽引をする事は出来ないこと、
雑食で食事量が多い為、木の実を木丸々一本分食べさせたり虫系統の魔物を食べさせたりと餌の調達に苦労する事

運送に使用する際は専用の鞍を装着し、鞍に荷物をバランス良く括り付ける


元々野生の鳥獣で有るため戦闘力は非常に高く
突っつかれようものなら肉が抉れ、蹴られようものなら数十mは吹き飛ぶ
91名無しさん@おーぷん :2017/06/07(水)21:48:33 ID:I4N
>>89
ネル自体の戦闘能力は近縁種であるルドリス種に似てる

本人は争い事を好まないが
異常な蹴る力の強さと突きの速さからなる格闘が得意
蹴られたら数十(ry
92KV-3 ◆27IQKsN09A :2017/06/07(水)21:51:56 ID:45P
シャバーニ
27歳
2mを超える屈強な男性
筋肉質で、傭兵の仕事をしている
見た目とは裏腹に冷静だが、仲間を傷つけられると
周りが見えないほど怒る
大剣を振るう
93冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/07(水)23:43:00 ID:0mY()
エブリエタス「ま、冗談はともかく。そろそろ昼時か、腹減ったな」

ユースフ「そうだ、僕ちょっと昼飯買いに一走り行ってきますよ。親方の分もパン買ってきます。どのパンがお好きですか?」

エブリエタス「お、買ってくれるのかい? ありがてぇなァ! じゃ、レーズンパンとラム酒をうんと買ってきてもらおうか! 空模様が怪しいが、気をつけるんだぜ!」

豪快に笑い飛ばすエブリエタスを背に、ユースフは鍛冶場から大通りに飛び出した。
この先には噴水広場があって、向かって左側にパン屋が店を開いている。走れば5分で済むはずだ。しかし、ユースフは走ろうとしなかった。逆にゆっくり歩きながら、神妙な顔つきで天を仰いだのである。
空が、蠢いている。
血の匂いを孕んだ生暖かい風が、ユースフの脇下を吹き抜けていった。
明らかにこれから雷雨が来るだとか、雹が降るだとか、そんなありふれた自然現象の前触れではない。もっと禍々しい、呪われた存在の到来を伝えるものだ。俄かに、辺りが暗くなった。黒雲によって、日光が遮られたのだ。
立ち込めた暗雲は、空に渦を描いて回り始める。渦の中央から紫色の鋸状に尖った物体がズズズと生えてくる。
それは巨大な角であった。

ユースフ「龍だ……魔界の龍が来たんだ」

あの龍は、ユースフも図書館の民話資料室で見たことがある。魔竜デズモンド。普段は異次元の世界を悠々と飛んでおり、何か魔族にとって特別な時だけ人間界に顔を出すという。まさに、今がその『特別な時』なのだろうか。
龍の口が蝶番の壊れたドアのようにガクンと開き、無数の魔族が飛び出す。まさしく、黒い靄であった。それも普通の靄ではない。包まれれば死に至る、憎悪と殺意の暴風である。地獄の門が今、解き放たれたのだ。
周囲で悲鳴が沸き起こる。ユースフは我に返った。この異常事態に直面しているのは自分だけではない。何としても、街の人々を悪魔の襲撃から避難させなければ!
ユースフは広場に向かって走り出した。途中、道端に置いてあった角材を拾い上げる。
剣ではないが、素手よりか幾分心強い。硬い甲羅を持つ魔族でなければ、自分の膂力なら十分角材で殴り殺せる。
94冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/07(水)23:58:29 ID:0mY()
ルドリス種と本編のマ・ルードリには何かしら関係がありそう
魔竜デズモンドみたいに、本編のキャラもちょくちょく出していくよ
95忍法帖【Lv=11,スライム,e0q】 :2017/06/08(木)00:01:37 ID:Mq8
意外とエブリエタスに出番があって嬉C
96名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)00:18:54 ID:kdt
いつ出てくるか楽しみや
97名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)00:59:02 ID:Gwo
名前:ハートヘッド

サタンの心臓のスペアが脱走、下界へと旅に出て人間の頭を食らい肉体を強奪した化け物。血肉を好むが雑食である。多分強い。人間の頭食ったけどそんなに悪い奴じゃない。だってたかが心臓だから。

98名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)01:21:05 ID:SZl
>>61
設定変更しても構いませんかね?

名前アレックス
性別女

容姿
すらりと伸びた長身に白シャツとベスト、茶色のズボン、黒いブーツで揃えたスタイル
鋭い銀眼も相まって一見男性的だが、背中までの長さの黒髪を束ねた髪と線の柔らかさから、女性であることが窺える

能力
攻撃はナイフや格闘術

『透視』
視界の先にあるものの透視
透視距離に制限はないが、遠ければ遠いほど映像の色や鮮明さが消え、文字や人物の識別が難しくなる
はっきりと捉えることが出来るのは半径10メートル前後まで

『消音』
自身が立てる音を完全に消し去る

備考
家族を皆殺しにされ、復讐の相手を探し求める暗殺者
現在の雇い主にはそれなりに信頼を置いている
幼い頃はバイオリンの奏者を目指していた

本名はエレジーというらしいが、姓は不明
99名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)01:45:53 ID:vQX
コウシチョウ
最大で5メートルにもなる巨大な蝶
翼は赤と青のまだら模様で、メスは羽の先端が少し白くなっている。目は淡い赤色をしている。
口吻は鉄パイプのように硬い。
メスには口吻の下にもう一つ穴があり、そこからワイヤーのように硬い糸を吐き、木々に絡ませて巣をつくる。また、糸はヤスリのようにざらついており、触るだけでもじゅうぶん痛い。
巣の周りには常にメスがおり、卵を守っている。オスはミツを採取しに巣から離れるが、5キロ以上離れることはない。
草食で、温厚なため攻撃してくることはほとんどないが夏から秋にかけての繁殖期に巣に近づくと命の保証はない。
100名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)06:27:03 ID:XpL
>>94
(マ・ルードリの存在忘れてた…)
マ・ルードリはルドリス種に統合という事で…
101名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)06:29:29 ID:kdt
>>100
マ・ルードリとルドリス種の作者って同じ人なんか?
102名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)08:45:16 ID:UP5
カイザーイーグル

大空を支配する巨大な鷲の王
空を荒らす者は何者であろうと許さない

シャイニングバスター
口から太陽と同程度のエネルギー弾を放つ
103名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)09:10:30 ID:XpL
>>101
そうですはい
自分で考えた生き物の存在を忘れてしまうとは一生の不覚…
104名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)19:58:56 ID:XpL
今日も更新楽しみー
105名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)20:02:34 ID:kdt
>>103
よくあることだ、主もなんとなく繋げようとしてたし大丈夫じゃの
106金魚■忍法帖【Lv=24,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE :2017/06/08(木)20:09:39 ID:f91
【名前】金魚
【性別】男
【容姿】出目金みたいな顔
【能力】剣豪
【能力】時の斬刀
時空を切り裂き異空間からの奇襲攻撃をする

【その他】
日本からやって来た刀使い、剣豪を始めた理由はる〇うに剣心に憧れてらしい
107名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)20:30:34 ID:Gwo
>>106
コラボしようゃ
108金魚■忍法帖【Lv=24,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE :2017/06/08(木)21:11:26 ID:f91
>>107
と言うと?
109冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/08(木)21:25:46 ID:Xli()
ザ・チンポ
初めての官能小説
どれくらい表現できるか実験中
110名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)21:25:49 ID:Gwo
>>108
いややっぱりそこはライターであるイッチに委ねられる問題だわな…
111金魚■忍法帖【Lv=24,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE :2017/06/08(木)21:28:47 ID:f91
登場するかワクワク
112名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)21:29:30 ID:Gwo
わしは敵でも味方でも全然良い
113金魚■忍法帖【Lv=24,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE :2017/06/08(木)21:29:57 ID:f91
カッコイイ訳が良いなぁ
114冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/08(木)21:31:56 ID:Xli()
実を言うと、作中に日本という国は存在しない。
代わりに11世紀初頭の日本をモデルにした極東という名の島国が登場する。
今回は本編より4〜500年過去の世界が舞台だけど、そこらへんの辻褄合わせはこちらでします。
115金魚■忍法帖【Lv=24,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE :2017/06/08(木)21:33:17 ID:f91
【名前】金魚
【性別】男
【容姿】出目金みたいな顔
【職業】剣豪と商人
【刀銘】金和刀
【能力】時の斬刀
時空を切り裂き異空間からの奇襲攻撃をする

【その他】
日本からやって来た刀使い、剣豪を始めた理由はる〇うに剣心に憧れてらしい


追加よろしくやで
116金魚■忍法帖【Lv=24,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE :2017/06/08(木)21:33:39 ID:f91
>>114
宜しくお願いします
117冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/08(木)21:35:22 ID:Xli()
とにかく、何か知りたかったらWiki見てね
大抵はそこに載ってる
118名無しさん@おーぷん :2017/06/08(木)21:39:18 ID:Gwo
名前:ハートヘッド

サタンの心臓のスペアが脱走、下界へと旅に出て人間の頭を食らい肉体を強奪した化け物。血肉を好むが雑食である。多分強い。人間の頭食ったけどそんなに悪い奴じゃない。だってたかが心臓だから。

サタン出てこんしサタン以外のスペア心臓が逃げ出したって設定で。魔族の欄に拓也とか載ってたから拓也の心臓とかでも

お願いします!

119冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)00:45:23 ID:HZD()
ビジュアル的にエドさんがかなりどストライク
でも贔屓はしませんよ
なるたけ平等にキャラを出していくつもりです
明日投下します
120名無しさん@おーぷん :2017/06/09(金)00:46:40 ID:QBq
ヒロイン(?)抜擢
121冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:08:53 ID:HZD()
広場は阿鼻叫喚の殺戮場と化していた。
岩石の如く硬い皮膚を持つ猿、空を覆い尽くさんばかりの竜の群れ、鋼の身体を軋ませ剣を振るう異界の兵士達。
ありとあらゆる怪物がデズモンドの口から滑り落ち、地上の民へ襲いかかっている。ユースフは角材を滅茶苦茶に振り回し、宙を飛び交う缶詰型の魔族を叩き落とした。

ユースフ「クソッ! クソッ!」

武器を取って戦うなど初めての経験だが、周りの兵士達が次々と殺されていく中で、自分だけ真っ先に逃げるわけにはいかない。
壁を背にして、後ろからの奇襲を防ぐ。傭兵の死体を漁り、火炎瓶や弩など手当たり次第に掻っさらう。立っている者は親でも使え。
ちょうど100体目の鯖缶を潰した時、魔族の排出がピタリと止まった。
死の匂いが充満する広場に、ユースフは取り残された。角材を落とし、魂が抜けたようにへたり込む。ここまで動いたのは初めてだ。
まだ理解力が状況に追いついていない。
なぜこの小さな町が、魔族の凶刃にかかったのだ? 思い当たる節がまったくない。

ユースフ「ん?」

噴水の上に立つ影が1人。
1人と記したのは、魔族が醜い獣でなく、山羊の角を生やした少年の姿であったからだ。下半身もまるっきり山羊の脚そのものだ。
山羊男は灼熱の息を吐きながら、燃えるような緋色の髪を掻き上げた。

ユースフ「あッ……」

目が合った瞬間、ユースフは少年の瞳に宇宙を見た。強く光り輝く火の玉を見た。星々の間を漂う少女を見た。少女の髪は、エメラルドグリーンに煌めいていた。

ユースフ「エドさん!?」

否、エドではない。少女の横顔には言い知れぬ哀愁がある。明るいエドには醸し出せない、硝子細工のような繊細さがある。何より、服装も背景もまるで違う。
我に返ったユースフは、角材を構えて敵の反応を待った。全身から立ち昇る計り知れないほどのエネルギー。覇気とも呼べばいいだろうか。
不用意に殴りかかれば、きっと返り討ちに遭ってしまう。隙を見出すまで、壁際で待機だ。
しばし、沈黙の帳が下りる。
先に動いたのは山羊男であった。
噴水から飛び降りると、戦う気力もないユースフの前まで進み出て、跪いたのだ。
彼は握手を求めていた。

山羊男「恐れるな、心優しき少年よ。予は貴様を歓迎する。共に修羅の道を歩もうではないか。資質ある者よ」

ユースフ「は……?」
122名無しさん@おーぷん :2017/06/09(金)23:12:15 ID:QBq
山羊男はオリジナルか
123冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:27:06 ID:HZD()
町が魔族の襲撃に遭っている頃。
西陽に照らされた砂利道を2人の少女と1匹のロバが歩いていた。少女はどちらも泥に汚れ、背の小さい方はロバの鞍に跨っている。
獲物が捕れなかったのだろう。溜まった疲れと不満で頬を膨らませながら小さい方ーカナンのことだがーはぼやいた。

カナン「あの辺りは少しの物音で逃げ出す輩が多いんだ。フィフィに然り、ボノンゴに然り。池に落ちたのは間違いだったな」

隣を歩くエドはムッとした表情で切り返す。

エド「目の悪いカナンには見えなかったでしょうけど、魔族はちゃんといましたから。池なんて些細なことですー。問題ありませーん」

カナン「些細だって? お前が髪飾りを落としたとかなんとか言って、何時間池の中を探したと思っているんだ」

エド「だって、髪飾りを無くしたままユースフさんに会ったら、きっと嫌われてしまうわ」

カナン「装飾品の一つや二つ、頼めば簡単に拵えてもらえるだろう。あいつは他人にとことん甘いからな」

かぶりを振ると、エドは月桂樹を模した髪飾りを愛おしげに撫でた。

エド「これはユースフさんが初めて私のために作ってくれたから……。他の髪飾りとは訳が違う、一生の宝物よ」

カナン「フッ、青いねぇ。汚れを知らぬ乙女の恋ってやつ? 小説の題材にゃ持ってこいだが」

エド「……カナンは何でも小説に繋げたがるね。最近また書いたりしてる?」

カナン「さあ、そいつはどうかな。書いていると言えば書いているし、書いていないと言えば書いていない」

エド「ふふ、変なの!」

与太話に花を咲かせ、のんびり黄昏の道を歩いていると、韋駄天の如き速さでこちらに迫る馬車があった。
老齢の御者は返り血にまみれ、顔は恐怖と怒りで醜く歪んでいる。

カナン「どうした、ご老人。盗賊にでも遭ったかな」

エブリエタス「町が……ヴェインの町が魔族にやられた! テメェら、ヴェインへは二度と戻るな!」

再び馬に鞭打とうとした老人の腕を、白い手が掴んで押し止めた。
見れば、エドが真剣な表情で老人を睨みつけているではないか。

エド「私達を町まで連れていって。これは依頼じゃない、命令よ」

エブリエタス「テメェは……エド・スラクトか! 無駄だ、町には火が放たれてる。テメェの恋人は助からねぇよ!」

エド「黙って! 門まででもいいから、私とカナンを連れていくのよ」

エブリエタス「チッ、なんてキツい目をしてやがる。仕方ねぇ、門までだぞ!」
124冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:27:41 ID:HZD()
>>122
本編の主人公です
爆弾発言
125名無しさん@おーぷん :2017/06/09(金)23:28:32 ID:QBq
>>124
ネタバレってレベルじゃねーぞ!!
126冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:49:47 ID:HZD()
番外編(8世紀)の世界地図

赤が極東
青がエグバート王国
緑がザリエル朝
黄色が隗国
黒が狂戦士族の島

大体はこんな感じ
127冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:51:45 ID:HZD()


128冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:52:45 ID:HZD()
主人公の街ヴェインは青の一番右辺りにある設定ですな
129名無しさん@おーぷん :2017/06/09(金)23:54:13 ID:MNg
ほぉ…
130冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/09(金)23:55:15 ID:HZD()
絵心なくてすまん
とりあえず舞台設定っつーか、地図はこんな感じです
131名無しさん@おーぷん :2017/06/10(土)00:00:13 ID:H2I
ふむふむ
132名無しさん@おーぷん :2017/06/10(土)00:01:47 ID:H2I
番外編は本編と時系列が違うのか?
133冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/10(土)00:11:44 ID:r7f()
>>132
番外編は本編より4〜500年ほど過去
134名無しさん@おーぷん :2017/06/10(土)00:13:02 ID:gF3
シャバーニくんは出てきますか...?(小声)
135冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/10(土)00:18:15 ID:r7f()
頂いたキャラは全員出します
136名無しさん@おーぷん :2017/06/10(土)17:31:45 ID:rOw
禿頭無髪(はげがしらむはつ)
極東出身の陰陽師
52歳 ハゲ
強大な邪気を感じエグバート王国を訪れる
様々な効果のある呪符、式神召喚を使う


天狗
無髪の召喚する式神
赤い顔の鼻の長い怪人
風の術を使いこなす


無髪の召喚する式神
頭部に角が生えた身の丈3m怪物
鋼の肉体を誇り身長と同程度の金棒を振う
137冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/10(土)23:00:27 ID:r7f()
冷たい月光に照らされた草原を、馬車は疾風の勢いで駆け抜けていった。
布製の幌が向かい風にバタバタとはためく。まるで、波立つエドの心を表しているかのように。
老いた御者の隣に座る彼女は、月よりも蒼ざめた顔でじっと地平線を見据えていた。
街がどうなろうと、エドにとっては知ったことではなかった。
ユースフが生きていれば、他のどんな困難も些細なことのように思えた。
彼の存在しない世界など、想像するだけでも胸が潰れそうだ。

エド「父さん、聞いた? ヴェインの街が魔族に襲われたって」

頭蓋骨がぼうっと鮮緑色の光を放ちながら現れた。
その輪郭は滲むようにぼやけており、額には一輪のハイビスカスが咲いている。
森の精霊王が直々、娘の前にお出ましなさったのだ。
彼は緊急事態にもかかわらず、優雅なテノールで答えた。

森の精霊王「ああ愛しい娘よ、もちろんだとも。精霊の情報網は世界中、どこにでも張り巡らされておる」

エド「じゃあ、すぐ使いを出して。ヴェインの様子を調べて欲しいの。あと、藍色の髪をした若い男の人も……」

森の精霊王「斥候の情報では、既に街は壊滅的な状態にあるとのことだ。死体の山が積み上げられ、血の川が流れ、誰も残っていないと」

エドの瞳に絶望の色が広がった。しかし、即座に首を振ると嫌な妄想を打ち払うように両頬を強く叩く。
ユースフは生きている。絶対にどこかで助けを求めている。
たとえ手や足が折れていてもいい、視力を失っていてもいい、耳が聞こえなくなっていてもいい。
彼をこの手で抱きしめて、生命の温もりを感じることさえできるのなら。

カナン「自分だけ先走るなよ、エド。私だって気が気じゃないんだ。唯一の寄生先……こんなくだらん所で死なせてたまるか」

馬車と並走するロバの上で、鉄剣を肩に乗せたカナンが舌打ち混じりにぼやく。

弟を『寄生先』と喩えるのはいかがなものか。だが、カナンはユースフと血を分けた姉弟なのだ。
本当は自分よりもずっとずっと、心の奥底で苦しんでいるのかもしれぬ。
エドは目尻に浮かんだ涙を手の甲で拭い、決意に満ちた瞳を星空へ向けた。
138名無しさん@おーぷん :2017/06/11(日)08:08:30 ID:rGo
前より文章力上がってる…

頑張って!
139名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)02:44:44 ID:P54
アルシジェン・ホットペッパー
男性 25歳
黒いボサボサの、虱がわいた髪で、濁った瞳をしている
頭が切れ、賢いが詰めが甘い
極度の破滅主義者で死にたがりだが、実際に死にそうになると逃げ出す。
能力は自分の手で触れたものを爆発させる能力。爆発といってもダイナマイトでドカン!、といった派手なものではなく風船に針を刺した時のような破裂に近い小規模なもの。生き物には効果がない。
140名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)20:30:23 ID:Ill
トハラは昔から存在してたのかな…?
141冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/12(月)20:32:14 ID:hKN()
23時頃予定
物語にちょっと動きが見られる
142冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/12(月)20:36:17 ID:hKN()
というか、またデズモンドが首出しおじさんに留まってる
表現力が足りないせいで、魔界から出てこられない様子
課題点ですな
143名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)21:00:34 ID:h69
魔界あるんか!わしがどう出るか楽しみや!
ちなハトへ
144名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)21:02:10 ID:h69
ってか久々に来て今知ったがこれ結構長寿作品なんやね。
145冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/12(月)21:04:33 ID:hKN()
長寿というか、ダラダラしてるだけ(´・ω・`)
146名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)21:23:25 ID:3H9
変な争い興さずに書いてくれてるだけ感激ものよ
147(^ω安富パーキング■忍法帖【Lv=26,じごくのよろい,XPM】 :2017/06/12(月)21:28:29 ID:BZe
じゃあ俺で
148冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/12(月)23:27:52 ID:hKN()
夜闇の中に、ポッと明るい光が見えた。
ついにヴェインの街へ到着したのか。魔族に襲撃されたので、街の中央にある時計台に灯を点け救援を求めているのか。
心に抱いたエドの希望は、全貌が明らかになるにつれ、ボロボロと崩れていった。

エド「なに……これ……」

燃えていた。門も民家も時計台も、すべて火達磨となっていた。
途中、地平線に見えた光は天に届かんほど巨大な炎の輝きだったのだ。
腰を浮かしたエドは、両手で顔を覆って馬車の椅子に崩れ落ちた。
彼女の隣で年老いた鍛冶師が、遠くを見るような目で紫煙を吐く。

エブリエタス「ハッ、よぉ~く燃えてらァ。俺らが積み上げてきたもの、みんなブッ壊されちまった」

エド「夢だよね? だって昨日まで普通に市場で買い物してたし、普通にご飯も食べてたし、普通に……」

エブリエタス「夢か……なら良かったんだが。もっと近寄ってみるかい? 炎の熱をはっきり感じるぜ。それと肉の焼ける匂いも」

カナン「何故そこまで平然としていられるのか、興味深いところだね」

エブリエタス「何故かってそりゃあなァ。街が焼けるのなんざ、若い頃に散々見てきたもんで麻痺しちまったよ。たかが弟子の1人や2人失ったところで、屁でもねェな」

エド「……ッ!」
149冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/12(月)23:32:03 ID:hKN()
怒りとは恐ろしい感情だ。どんなに冷静な切れ者も優しい聖人も、怒りの前では一瞬で暴挙に出てしまう。
例に漏れず、エドはアロエの葉によく似た槍の穂先をエブリエタスの喉仏に押し当てていた。
抑えきれぬ赫怒の炎を、その双眸に滾らせて。

エブリエタス「俺を殺したところで、ユースフは帰っちゃこねぇぜ。物騒な矛を収めな、嬢ちゃんよ」

透かした態度が、さらに油を注いだようだ。
柄を握る手に力を籠め、鬼のような剣幕でエドは鍛冶師に詰め寄った。
本来、槍は膂力を柄のしなりに乗せて殴打するものだが、上級精霊術を駆使して作り出した彼女の槍は一味異なる。
穂先の部分が鋭利な刃となっているのだ。それゆえ至近距離からでも十分、敵の喉を斬り裂くことができる。

カナン「槍を降ろせ、エド。前を見るんだ。お前の敵はご老人ではないぞ」

落ち着き払ったカナンの言葉を聞き、エドとエブリエタスは燃え盛る街の方を向いた。
誰かが街の中から、火の粉を振り撒いて歩いてくる。
男だった。年齢はおそらく、ユースフと同じ17か18くらいか。
火を物ともせぬ堂々とした歩み、無駄な脂肪を削ぎ落とした、豹のごとく引き締まった肉体。
腰まで乱雑に伸びた髪は、墨を流したかのように黒く染まっている。
明らかに只者ではない。全身に帯びる殺気が、これまで闘ってきたどんな魔族よりも『濃い』のだ。
腰に佩いている鉄剣は刃毀れの酷いなまくら刀であるものの、別にこれといった不足はないのだろう。

カナン「フム、街を燃やした張本人は君かね? そうならば、大人しく挙手し給え」

答えはない。
カナンは剣を抜き、両眼に全神経を集中させた。
生まれた時から身についていた謎の能力、悪酔いの瞳。
数多の魔族を屈服させてきたこの瞳を使えば、眼前に迫る脅威など跳ね返せる。

はずだった。
150冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/12(月)23:39:12 ID:hKN()
勇者はかなり強い
勝手に髪を伸ばしてしまったけど
151名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:02:25 ID:5mH
大歓喜
152名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:06:40 ID:GNB
>>150
全編でも上位くらい?
153名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:07:04 ID:5mH
ボスキャラっぽい扱いで嬉c
154冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/13(火)00:18:13 ID:bdT()
>>152
魔族の中では上位に喰い込みます
魔族の種類少ないから……
155名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:20:40 ID:5mH
>>154
あれ?
魔族なの?
人間じゃないんか
いや、別にまじで全然気にしなくてええんやが
むしろヒールな感じ嬉しいし
156冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/13(火)00:24:08 ID:bdT()
>>155
展開上、人間から魔族に変えました
まぁ姿形は人間なので、あんまり意味がない気もします
とりあえずコイツは色々とヤバい
ヤバいキャラを借りてしまった……(ー ー;)
157名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:24:53 ID:5mH
>>156
期待
すべて委ねます
ありがとうです
158名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:24:55 ID:uaO
羨ましいンゴねぇ
159名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:28:20 ID:5Ia
ハートヘッドやけど色々書き忘れてて申し訳ない。
性格は口数が少なくて、極悪ではないけどアブナイ奴。魔族(誰かはお任せします)の心臓のスペアが脱走して人間の頭食って首に居座った設定やから、カニバったり悪魔っぽい力を持ってる感じでお願いしやす…
悪役でも味方でも
160名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)00:31:21 ID:5Ia
あと頭外せます。でも頭自体やられたら逝くんや…
161冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/13(火)00:35:40 ID:bdT()
了解
162名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)21:07:12 ID:Ntv
勇者なのにラスボスっぽい…

良いと思います
163名無しさん@おーぷん :2017/06/13(火)21:07:53 ID:5mH
ここで死ぬのか、それとも仲間になるのか
はたまた一時撤退して対立が始まるのか
期待やな
164冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/14(水)00:58:12 ID:MKC()
男が腕を動かした刹那、カナンは毬の如く弾き飛ばされた。
剣が宙を舞い、あらぬ方向へ落ちていく。身体の骨がバラバラに砕け散ってしまいそうだった。
硬い皮膚を持つ猪の突進を直に受けたような重い衝撃。まだ手首に痺れが残っている。
声を出そうにも手足を動かそうにも、怯えた筋肉は命令を拒否して動こうとしない。
男を屹と睨み付けるのが精一杯であった。

カナン「挨拶にしては随分と乱暴じゃないか」

男の姿が消えた。否、消えたのではない。
草の絨毯を強く蹴り上げ、星々が瞬く夜の舞台へと躍り出たのだ。男は空中で一回転すると、カナン目掛けて鉄剣を振り下ろしてきた。斬るのでなく、地面ごと叩き割る勢いだ。

エド「なに呆けてんの!」

刃が額を斬り裂くよりも先に、カナンはエドの体当たりによって再び跳ね飛んだ。
その刹那、金属同士がぶつかり合う甲高い音が響き渡る。
エドの槍と男の剣が噛み合った音だろう。
ビュウと一陣の風が吹き抜ける。

静寂。

カナンは、はっきりと見た。
自分の親友が魔族の非情なる刃によって、袈裟懸けに斬り下ろされる光景を。
血を噴き上げながら、仰向けに倒れゆく様を。
そして、返り血を浴びたまま立ち尽くす男の姿を。

カナン「エド!」

ユースフに続き、エドまでも失ってしまうのか。
叫ぼうとしたが、口から出たのは木枯らしのような掠れ声だけであった。
少女2人を無力化した男は、無造作にカナンの黒髪を掴んで無理やり立たせると、彼女の鳩尾を殴りつけた。
拳が腹にめり込む度に、カナンは苦痛に目を剥いて血の混じった唾を吐き出す。
殴打の拷問は腹だけでなく、顔にまで及んだ。歯が砕け、頬は腫れ、左目の周りには青痣がくっきり現れた。

カナン「私が、何をした……。そこまで、恨みを買われるようなことを、したのか……」

故郷を失い、弟を失い、友を失い。
たった一夜にしてこの世のあらゆる辛苦を舐めさせられた。
とどめに苦しみもがきながら殺されるなど、あまりに運命は残酷過ぎる。いや、今日まで自由人と称し散々勝手気ままに暮らしてきた自分にとっては、精算の意味合いも兼ねて相応しい死に様なのやもしれぬ。
カナンがそう、諦めかけた時だった。
突如、背後から現れた水色の塊が男の足首に絡みついたのは。
165名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)01:29:51 ID:9xa
ユースフに続きエドちゃんも死にそうでガクブル
166名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)02:00:24 ID:BQO
えっ、ユースフ死んだの?
167名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)02:02:36 ID:9xa
あ、すまんユースフは死んでないわごめん
168名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)03:16:59 ID:KGR
ザ・手ボール
直径1mくらいの球に無数の手が生えた魔族。小さい穴が2個空いていて、一箇所は口、もう一箇所は肛門になっている
握力500。時速200kmで獲物を捕らえ、自慢の握力で食べやすいサイズに引きちぎって食す。視力と聴力がないが振動に敏感。
169名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)03:17:47 ID:KGR
>>168
地面の振動ね
170名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)03:52:30 ID:9xa
あらゆる振動に反応したらかなりの強敵になるんじゃね?って思った
171冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/14(水)08:53:11 ID:MKC()
ひたすら私の技量不足
精進します
172名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)20:25:24 ID:GlR
>>171
これだけの文章をこのペースでかけるだけでも凄いよ!

応援してる!
173名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)22:26:58 ID:Q0m
>>171
いやー御苦労様です。観てます
174名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)23:16:24 ID:aB8
>>172
書き貯めてるに決まっとるやろ
脳ミソお花畑かよ
175名無しさん@おーぷん :2017/06/14(水)23:33:04 ID:EwE
>>174
で、でたー!
あらくれものだぁ!
176冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/14(水)23:46:36 ID:MKC()
>>174
書き溜めナシの一発勝負
だから遅筆になってしまう
177名無しさん@おーぷん :2017/06/15(木)00:28:52 ID:K6r
おんv唯一の希望
178名無しさん@おーぷん :2017/06/15(木)01:00:10 ID:ri3
おんvの神
179名無しさん@おーぷん :2017/06/15(木)20:02:18 ID:7Zg
エレキファント
全身がゴムのような性質の皮で覆われている象
興奮状態になると牙が帯電し、突進してくる
さらに水辺では水を吸い上げ、霧吹きのように辺りに吹き付けることで、電気を通しやすくする
全身絶縁体で固めていても、大質量の突進は油断ならない
180冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/16(金)00:45:30 ID:1gk()
急に両足が動かなくなったので、男はカナンを放り、足元を見下ろした。水色の液体が枷よろしく爪先から踵まで包み込んでいる。
冷水でも熱湯でもない。少しぬるめの、脈打つ白湯といったところか。
男が無言で手を伸ばす。
素早く形を変える液体。
まるで、意思を持っているかのようだ。
液体は先の尖った靴に変化した。
足にかかる重さはさらに増し、爪の割れる音がパキパキと鳴り始める。赤黒い血が炊煙のように水の中を細々と漂う。
男は特に苦しんだり痛がる様子もなく、剣先で奇妙な水を刮ぎ落とそうとした。

エブリエタス「オイオイ。挨拶代わりに斬りつけてくるなんて、もっとマシな登場の仕方はなかったのかよ」

声のした方を見れば、煙草を咥えた白髪の老人が皮のコートに身を包み立っている。
後ろに控えている氷の巨人は、老人が錬金術で生み出した魔獣だろう。
辺りに冷気を振りまく巨人の腕をぺちぺち叩きながら、老人は不敵な笑みを浮かべた。

エブリエタス「おかげで、コイツらを起こさにゃならなくなっちまった。睡眠不足のゴーレムは怖いぜ? ガッハハア!」

男「……」

エブリエタス「紹介しよう。今、兄ちゃんの足を掴んでいるのはスライムゴーレム。大気中の水分と粘土を錬金して作った、伸縮自在のイカした奴だ。見かけに寄らずダンスが好きでな、よく町娘を相手に踊ってやがんだガハハハ!」

男「……」

エブリエタス「話の通じない奴か。ハバクック、死なん程度に痛めつけろ」

氷の巨人は雷轟の如き咆哮を響かせると、大きく足を踏み出し渾身の力で男を殴りつけた。普通の兵士なら空高く吹き飛ばされているところだが、男も然る者。
男の身長よりも大きい拳を広げた両腕で押さえ込み、そのまま受け流したのである。
たたらを踏むバハクック。ガラ空きとなった脇腹に、今度は男をの拳が叩き込まれる。
ピシリ、と僅かに亀裂が走ったが、バハクックも意に介さず次のパンチを繰り出す。
スライムゴーレムが動きを封じているので、不利なのは男のはずだ。しかし、彼は洗練された回避術でバハクックの拳や蹴りを避けている。それどころか、隙を見てカウンターまで決める始末。
バハクックに勝ち目がないのは火を見るよりも明らかであった。

エブリエタス「やってるやってる。うまく引きつけておけよ、バハクックそれからスライムゴーレム。テメェらの任務はそれだぜ」

エブリエタスは素早く倒れた二人を脇に抱え、馬車に飛び乗った。いななく馬を手綱で御し、鞭を振るう。

エブリエタス「ハナからテメェと闘おうなんざ、考えちゃいねぇよ。力はあるが、オツムの方は弱かったみてぇだなァ! ワッハッハァ!」

瀕死のカナンとエドを乗せた馬車は、ガラガラと車輪の回る音を響かせ、月夜の草原を走り去っていった。それを見たスライムゴーレムは地中に身を潜め、広い草原には男と無残に砕けた氷塊のみが取り残される形となった。
181冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/16(金)00:47:52 ID:1gk()
氷のやつハバクックだった~_~;
戦闘シーン相変わらずムズイわ
182名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)01:11:49 ID:L5M
この板でのコテ論争はさて置きSSの書き手としては期待している
頑張ってくれ
183名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)07:08:54 ID:SGO
エブリエタスかっこいいな
184冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/16(金)09:12:24 ID:1gk()
男「……」

草を踏む足音。主が来た。右膝を立てて跪く。意識して行なったものではない。主の放つ覇気に圧され、ほぼ反射的に頭を下げたのである。
闇の中から滲むように現れたのは、赤い髪の山羊男であった。

山羊男「……勇者。面を上げよ」

勇者「……」

山羊男「いつになったら善き人間に会えるか、という顔をしているな」

勇者「……」

山羊男「そうだろう、貴様はあまりに優し過ぎる。人助けをせずにはいられない」

跪く勇者の両隣に、黒衣の人影が2つ浮かび上がった。ちょうど顔の部分に嘴の尖った、烏を想わせる白いマスクをかぶっている。

山羊男「だが、これだけは覚えておけ。勇者……いや、ユースフ」

踵を返すと、山羊男は冷淡に言い放った。

山羊男「善き人間は、死んだ人間だけだ」
185名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)09:54:01 ID:SGO
ユースフは二人…?
186名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)11:45:22 ID:sy0
洗脳されたのか…
187名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)11:50:48 ID:Ofe
洗脳かそれともクローン的なものなのか気になるやで
188名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)12:12:30 ID:vdK
魔の力が覚醒したとか
189名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)19:08:29 ID:ZWL
ゆーしゃさんの記憶ない設定をうまく使っててすごe
しかし、本編主人公の下僕とか、やったやん勇者くん
190名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)20:17:46 ID:Ofe
下僕やなくて本人の可能性もあるやで、これは期待ですわ
191名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)20:17:46 ID:Ofe
下僕やなくて本人の可能性もあるやで、これは期待ですわ
192名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)20:25:18 ID:ZWL
>>191
ゆーしゃさん=やぎ男はないやろ
193名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)20:54:04 ID:Ofe
>>192
山羊男ネタバレしとるけどユースフちゃうで?
194名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)21:06:53 ID:ZWL
>>193
作者さんがやぎ男は本編主人公だって言ってただろ?
で、やぎ男に勇者がユースフって呼ばれてるだろ……
やぎ男=ユースフだなんて言ってないんだが?
195名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)21:54:25 ID:Ofe
>>194
あれほんまやなワイどっかでこんがらがってたわすまんやで
196名無しさん@おーぷん :2017/06/16(金)22:21:48 ID:ZWL
>>195
うん
ワイもイライラしてすまんわ
197名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)02:49:55 ID:m4V
キャラの締め切りとかはしないのかな?
本編みたいなキャラの量になったりしたら大変だと思うんだが
198冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/19(月)08:54:51 ID:vsB()
そうですね
モンスターの募集は>>200で締め切ろうかな
199名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)17:54:02 ID:y73
目が粒子

目玉の怪物
目から荷電粒子砲を放つが一回使うと失明して絶命する
200名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)22:40:33 ID:TUH
プラチナリザード

白金の鱗に覆われた最大10m程にもなる蜥蜴

その硬い鱗に斬撃は意味を成さない上素早く、その硬い尾での一撃は岩をも砕く

希少価値が高いが危険度も高く、金に目が眩んだ愚かな狩人をよく返り討ちにしている
201冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/19(月)22:43:54 ID:vsB()
ベッドの上を、青い毛糸で編まれた小魚がビチビチと跳ねていた。瞼をこすってもう一度見ると、既に小魚の姿はなかった。
寝不足の招いた幻だろう。何せ、昨夜はワクワクして一睡もできなかったのだから。エドは毛布を払い、食卓にある林檎を齧ると、酒蔵にあるビール瓶へ手を伸ばした。
もちろん、酒蔵と言っても部屋の隅に酒瓶を集めているだけで、蔵と呼べる代物ではない。

エド「早く早く、遅刻しちゃうわ」

ビールの栓を抜いたエドは、洗濯用の木桶になみなみと注いだ。肌を白くする美容液として、ビールは平民達の間で重宝されているのだ。泡立つ桶の中に首まで突っ込み、口と目を固く閉じてゴシゴシと洗う。
剃刀で眉の形を整える。口紅で唇に艶を出す。木々の爽やかな香りのする香水を手足に満遍なくすりこみ、汗の嫌な匂いを消す。
口紅や香水は貴族でも滅多に手に入れることのできない奢侈品だが、森の精霊王に頼んでオリジナルをわざわざ作ってもらった。
精霊王は愛する『森の姫君』のためならば、どんな高級品であろうと、必ず手に入れてくる。
親の愛は何にも勝るとは、まさにこのこと。

精霊王「おお、愛しい娘よ。なんと破廉恥な格好をしておるのじゃ。お乳の谷間がはっきりと露わに……。その腰蓑も後ろの紐が解けたらどうなることか」

エド「腰蓑じゃなくてスカート! それにお乳の谷間って言い方、なんか卑猥! 父さんの方がヤラシイじゃない」

精霊王「どうか嫌いにならないでおくれ。人間は精霊と違い、心が汚れておる。踊り子のような姿で街を歩けば、猛り狂った種馬共に酷い目に遭わされるのは確実じゃ。それゆえわしは」

エド「ちょっと黙ってくれる? 今日は待ちにまった特別な日なの。水を差すようなセリフは言わないで。お口にチャックよ!」

精霊王「すまぬ……」

真っ白い手袋をはめ、羊革の鞄を肩にかけ、出発の準備はこれにて完了。高鳴る心を押し込めて家の扉を開く。溢れんばかりの陽光が、エドを祝福するかのように降り注いだ。
202名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)23:04:25 ID:TUH
夢オチかな…?
203名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)23:08:05 ID:eNU
もしくは回想か?
204名無しさん@おーぷん :2017/06/20(火)03:51:35 ID:iOw
フルズ・ヴァイスフルス
銀髪 碧眼 白い兜と鎧を着ている。
白い刀身の両刃の大剣を背負っている。大剣の柄に力を込めると、質量保存の法則を無視しない程度に思うままに形を変えることができる
手甲には毒塗りのナイフが仕込まれている
滅多に兜を外さないので素顔を知る人間はいない
205名無しさん@おーぷん :2017/06/22(木)22:03:12 ID:RGw
書いてもええんやで
206名無しさん@おーぷん :2017/06/22(木)22:57:02 ID:6P8
待ってる
207名無しさん@おーぷん :2017/06/23(金)01:05:48 ID:8M3
毎秒投稿しろ
208名無しさん@おーぷん :2017/06/23(金)19:21:16 ID:BIa
賛成
毎秒投稿するべき(チョン並感)
209KV-3◆27IQKsN09A :2017/06/23(金)19:40:11 ID:fN1
質量保存の法則無視不可能がミソなんだね
210名無しさん@おーぷん :2017/06/23(金)20:32:23 ID:Bva
毎秒投稿(一回につき一行)…
211名無しさん@おーぷん :2017/06/24(土)13:46:06 ID:Apw
まだかな
212冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/24(土)20:26:21 ID:VRX()
あと2日お待ち
213名無しさん@おーぷん :2017/06/24(土)20:35:17 ID:4wf
生きてたか
よかった
214名無しさん@おーぷん :2017/06/24(土)23:02:11 ID:TEA
早く続きを読みたいが主のリアル生活に支障が出たらよくないからね
気長に待つよ
215名無しさん@おーぷん :2017/06/25(日)08:20:59 ID:lyl
これだけ支持されるssも珍しい
支援
216名無しさん@おーぷん :2017/06/26(月)11:20:34 ID:DKZ
(´-ω-`)
217名無しさん@おーぷん :2017/06/26(月)21:37:19 ID:mRC
今日更新クルー?
218名無しさん@おーぷん :2017/06/26(月)21:37:57 ID:mRC
今日更新クルー?
219冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/26(月)22:35:46 ID:EDJ()
複雑に入り組んだ路地を抜けて噴水広場に出たエドは、ベンチに藍色の髪の青年が座っているのを見て、目を輝かせた。
手を振りつつ駆け寄ると、青年もエドに気がついたのか、微笑んで会釈をした。

ユースフ「おはようございます、エドさん。こんな朝早くから身内の相談でお時間取らせてしまって、本当にすみません」

面目なさそうに頭を下げるユースフ。
しかしエドは、姉の問題などどうでもよかった。今の時間だけ、ユースフを独り占めできる。それだけで、十分幸せなのだから。

エド「大丈夫大丈夫! 早起きするの好きだし。それに、一々お辞儀しなくていいんだよ。私達、友達同士でしょ?」

口から滑り出た友達同士という言葉に、エドははチクリと胸に刺さるものを感じた。
あくまでユースフとは良き友人関係であって、それ以上ではない。今回も彼は真面目に姉についての相談を持ちかけているのだろう。
わざわざお洒落をしてくる意味などあったのか、舞い上がっていた己が恥ずかしくなる。

ユースフ「なんだか今日、エドさん化粧気合い入ってますね。この後、誰かと待ち合わせとかあったりするんですか?」

エド「え!? あ、ありがとう……。予定は特にないかな? あはは……」

耳朶まで火照るのを感じながら、エドは真っ赤な頰を隠すように横を向く。隣で父の溜め息が聞こえたような気がした。

ユースフ「じゃあ、場所を変えましょうか」

ユースフはエドの手を取ると、真向かいにある平屋建ての大きな店に連れて行った。想い人のエスコートなど、夢でも見ているのか。うっとりとした目でエドはユースフを見つめた。
220名無しさん@おーぷん :2017/06/26(月)22:47:11 ID:qcT
キターーー( ゚∀゚)ーーー!

エド姉ちゃんかわええ
221名無しさん@おーぷん :2017/06/27(火)17:46:28 ID:Bj8
いいぞお
222冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/30(金)10:41:10 ID:ZsE()
早朝の酒場は、兵士やら商人やら主婦やら様々な人で溢れ返っていた。ヴェインの街に限らず、エグバート王国の人間は何らかの話をする際、必ず酒場に集まる。
美味いビールを銅貨1枚で飲めるサービスも大きいだろうが、何より庶民の間では『酒場は集会所である』という認識が世代を超えて強く根付いていた。世間話に花を咲かせるにも、結婚指輪を贈るにも、暗殺の依頼をするにも、酒は必要不可欠な友だったのである。
エドはユースフに連れられ、窓際のカウンター席へ座った。ルドリスの卵焼きとアイスティーをそれぞれ2つ注文する。酒場と言っても、酒しか置いていないわけではない。
ユースフがアイスティーの水面に浮かんだ氷をストローでつつきながら話し始める。エドは彼の物憂げな横顔が大好きだった。

ユースフ「この頃、姉がペットを飼い始めたんです。1羽のハヤブサでして」

意外と軽めな相談である。

エド「別にいいじゃない、ハヤブサくらい。近所に迷惑をかけてるわけでもないでしょ? 誰とも交流しないよりはマシだと思うけど」

ユースフ「ただのハヤブサなら、僕だって何も言いませんよ。これは、餌付けの時に分かったことなんですが……」

エド「餌付け?」

ユースフ「そうです。姉が餌を与えた瞬間、ハヤブサはどうなったと思います? けたたましい刃鳴りを響かせて、一振りの剣に変わったんですよ。あれは鳥じゃない。精霊あるいは魔族の類に違いありません」

エド「剣の精霊かー、あんまり聞かないかな。父さんはどう? 何か心当たりある?」

精霊王「おお娘よ、それは……」

ユースフ「父さん?」

言った後からエドはハッと口に手を当てた。つい普段の調子で父に話しかけてしまった。ユースフには精霊王の声は聞こえないし、姿も見えないのだ。急ぎ取り繕う必要がある。

エド「ええと、あなたの父さんは剣の精霊について何か知ってる?」

精霊王「娘よ、無視するでない」

ユースフ「僕の両親は軍医としてザリエル朝との戦に参戦してます。家に帰ってきたことなんか、一度もないですよ」

精霊王「ハヤブサの姿をした剣の精霊なぞ、答えはひとつ。聖剣クチュルクじゃろ。お前が子供の頃に教えたはず。すっかり忘れよって」

エド「そうだったんだ……嫌な気分にさせちゃってごめんなさい」

ユースフ「いえいえ、エドさんは悪くありません。話が逸れてしまいましたね」

精霊王「儂に謝っても無駄じゃぞ。あとでみっちり聖剣クチュルクの歴史の補習をする。精霊王の娘でありながら、なんたる体たらく」

エド「うるさいなぁ、少し黙っててよ!」

ユースフ「え……」

精霊王「なッ……」

またやってしまった。
この時ばかりは、精霊の声が聞こえる体質を本気で呪う。エドは涙を見せまいと机に突っ伏して、声を震わせた。

エド「ごめんなさい。今日の私、おかしいよね。さっきの言葉はあなたに向けたものじゃないの。だから気にしないで、お願い……」
223名無しさん@おーぷん :2017/06/30(金)22:36:40 ID:Wx9
今は回想みたいな感じ?
224冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/06/30(金)23:06:07 ID:ZsE()
回想も含んでる
225名無しさん@おーぷん :2017/06/30(金)23:14:40 ID:rgG
エド可愛い
226名無しさん@おーぷん :2017/06/30(金)23:21:53 ID:Wx9
夢みたいなもんか
可愛い禿同、おのれユースフ
227名無しさん@おーぷん :2017/07/04(火)13:30:49 ID:ykS
(´-ω-`)
228名無しさん@おーぷん :2017/07/04(火)22:43:19 ID:CJo
まだかなまだかな
229名無しさん@おーぷん :2017/07/05(水)16:40:54 ID:xzw
まーだ時間かかりそうですかねー?
230名無しさん@おーぷん :2017/07/08(土)00:08:56 ID:sVz
悲しいなぁ…
231名無しさん@おーぷん :2017/07/08(土)00:12:12 ID:3Aj
おっと
232名無しさん@おーぷん :2017/07/08(土)01:00:54 ID:AXN
(´-ω-`)…
233名無しさん@おーぷん :2017/07/08(土)23:37:14 ID:Fet
まだかなあ……
234名無しさん@おーぷん :2017/07/09(日)20:12:47 ID:Xeg
数日前から板にも現れてない見たいだから本当に忙しいんだろうね
気長に待とう
235名無しさん@おーぷん :2017/07/13(木)08:38:09 ID:4dv
(´-ω-`)
236冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/07/14(金)14:30:10 ID:JLv
生存レス
7月は厳しいかもしれない
237名無しさん@おーぷん :2017/07/14(金)21:00:01 ID:rV7
え え え   え     え
238冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/07/14(金)21:24:31 ID:JLv
すまん
テスト期間に入ってしまった(´;ω;`)
暇があったら更新する予定
239名無しさん@おーぷん :2017/07/15(土)00:04:31 ID:H79
ハハァ…
240名無しさん@おーぷん :2017/07/15(土)02:03:48 ID:3CR
まあテスト終えてからのが気が楽やろうし、埋もれへんように時々上げてくれればええで
241名無しさん@おーぷん :2017/07/16(日)03:42:28 ID:ZFQ
単位落としてでも更新するんだよ
242名無しさん@おーぷん :2017/07/16(日)04:37:08 ID:rr1
>>241
さすがにそれは引くわ
243名無しさん@おーぷん :2017/07/16(日)07:38:24 ID:Y7B
(´-ω-`)学業に支障無きよう
244名無しさん@おーぷん :2017/07/16(日)11:45:13 ID:C4u
えーん
245名無しさん@おーぷん :2017/07/20(木)22:07:02 ID:fAW
(´-ω-`)
246名無しさん@おーぷん :2017/07/27(木)16:03:51 ID:lwI
(´-ω-`)
247安富パーキング◆.MDWYsNkN26/ :2017/07/27(木)20:41:50 ID:tw@MOMENT__KING 
コテとの馴れ合いスレだ!駆逐しろ!!
248名無しさん@おーぷん :2017/07/27(木)22:13:25 ID:P0a
待っとるで
249名無しさん@おーぷん :2017/07/28(金)03:03:22 ID:Lnm
あくしろよ
250名無しさん@おーぷん :2017/07/31(月)11:51:35 ID:TJm
あげ
251名無しさん@おーぷん :2017/07/31(月)17:53:09 ID:XJ8
(´-ω-`)
252名無しさん@おーぷん :2017/08/04(金)06:01:39 ID:lxr

253冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/05(土)01:09:30 ID:8h4
やっとケリがついたので
明日から続きを始めます
254名無しさん@おーぷん :2017/08/06(日)01:29:55 ID:KMI
ktkr
255名無しさん@おーぷん :2017/08/06(日)02:37:23 ID:SYL
やったぜ
256名無しさん@おーぷん :2017/08/06(日)18:39:31 ID:fQf
さあ続きを
257名無しさん@おーぷん :2017/08/06(日)21:15:13 ID:0Kd

258名無しさん@おーぷん :2017/08/06(日)21:51:32 ID:5iD
初めまして、キャラ募集まだしてるなら参加させてクレメンス

ウエスト

背は165〜175、痩せ気味、30前後
恵まれた脚力と騎乗能力を活かして力一杯逃げ去るろくでなし、さらにどうしようもない空気ぶち壊し男
船が狂戦士の国に流れ着いた時にその逃走能力を活かして宝物を持ち帰りつつ帰還した過去を持つ。
そのため狂戦士の民からは狙われているか本人はどこ吹く風、今は旅商人をやっている
259冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/06(日)21:54:05 ID:ECI
承った
でも、狂戦士の国は番外編の時代には無かった希ガス
登場が創作文芸板で続行中の本編になるかも
260名無しさん@おーぷん :2017/08/06(日)22:02:31 ID:5iD
>>259
了解やで、参加させてくれてサンガツ
261名無しさん@おーぷん :2017/08/08(火)03:40:37 ID:7RG
明日からとは
262名無しさん@おーぷん :2017/08/08(火)08:48:44 ID:T6K
狂戦士族って本編では滅ぼされて生き残り数人しか居ないんじゃなかった?
263冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/08(火)09:06:06 ID:0DH
そうだった
まだ番外編の時代では狂戦士の国はあったな
ちょっと設定がごっちゃになってる
264冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/12(土)00:11:31 ID:XS1
会って少ししか経っていないのに、いきなり泣き出してしまうなんて。情緒不安定な女だと嫌われてしまったかもしれない。しかし意外にもユースフは舌打ち一つせず、苦笑しながら子供を諭すように、エドの頭を撫でた。

ユースフ「いいえ、別におかしくはありませんよ。あなたはきっと、姉さんの魔族狩りに付き合って疲れているんだ。ほら、顔を上げて」

ユースフは優しくエドの涙を拭った。

ユースフ「あなたに泣き顔は似合わない」

エド「……ユースフさん、突然でごめんなさい。聞いてもいい?」

ユースフ「どうぞ」

エド「私の……私の父さんが森の精霊王で、今ここにいるって言ったら……信じてくれる?」

エドは親友にさえ、自分の出自を語ろうとしなかった。精霊王の娘と名乗っても、誰も信じてくれないからだ。
精霊界では、穢れを溜めた人間と結ばれることは常識外れと虐げられている。最底辺の下級精霊が子孫を残すため、苦し紛れに選ぶ愚行とされている。まさか、王とあろう御方が人間を見初めるなど考えられない。
ユースフは少し眉を上げて、コップに手を伸ばした。落ち着いているのか、驚いているのか分からない。エドは固唾を飲んで、彼の反応を食い入るように凝視した。

ユースフ「人は会って話をした時、大体育ちが良いか悪いか分かります。たとえ語尾や話し方を変えようとも、真珠のような魂や腐り果てた魂が滲み出るものです」

ユースフ「エドさん、あなたは派手な衣装を着たり魔族狩りに出て活発さをアピールしていますが、やっぱり良家の子女だ。世の中を知らない、箱入り娘の感じがする」

ユースフ「信じますよ、王女様」

彼の笑顔を見た瞬間、エドは張り詰めた線が切れる音がした。ほろほろと涙をこぼす彼女を、ユースフは何も言わずに見守っていた。
265名無しさん@おーぷん :2017/08/14(月)04:17:43 ID:3Oc
来てた
266冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/17(木)00:12:06 ID:O90
街外れに佇む厳かな雰囲気の教会、桃色のヒースが咲き乱れる花畑、様々な民族料理が並ぶバザール。ユースフとエドは相談という名目も忘れ、ヴェインの街を歩き回った。
陽が西に傾きかけた頃、ユースフはエドを街の裏山へと誘った。はぐれないように、しっかり手を繋ぐ。彼と一緒なら、どんな険しい獣道も簡単に乗り越えられる気がする。

エド「まだ着かないの?」

ユースフ「そろそろです。ほら、気をつけて。そこに段差がありますよ」

シダの葉を掻き分けて、ぬかるんだ道を駆け抜けて、一気に視界が開けた。ヴェインの街を一望できる、見晴らしの良い展望台だ。突き出した崖の先に、大きな樫の樹が沢山の腕を広げて佇んでいる。その根元に腰掛けると、二人は無言のまま風の歌に耳を澄ませた。

ユースフ「良い作品が思い浮かばなかったり、嫌なことがあった日は、いつもこの樹の下で沈みゆく夕陽を眺めるんです。ちょうど、今みたいにね」

エド「ロマンチックね」

ユースフ「そうだ、エドさんに渡したい物があったんです。目を閉じて……」

彼はエドの頭に、月桂樹を模した髪飾りをつけた。目を瞑ったままのエドは、自分に何が起こったかまだ分からない。

ユースフ「いつも姉がお世話になっていますので、せめて僕からお礼をと思いまして。昨日、一日かけて作ったのです」

エド「どう、似合うかな?」

ユースフ「ええ、とっても」

エド「ありがとう……。私、ユースフさんみたいな友達がいて幸せだわ」

ユースフ「気に入ってもらえて、僕も嬉しいです。要望があるなら、もっと作りますよ」

エド「ううん……これだけでいい。だって、ユースフさんが初めて私にくれた贈り物だもの。大切にするわ。ずっと…ずっと……」
267名無しさん@おーぷん :2017/08/17(木)00:13:15 ID:TGC
Ktkr
Wktk
268冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/17(木)00:13:45 ID:O90
陽がさらに傾く。

エド「ねぇ、ユースフさん」

喉まで出かかった言葉が、まだ口の中でつっかえている。舌にしがみついて、その時ではないその時ではないと必死に踏ん張っている。
たった4文字『好きです』と言うだけなのに、ここまで心臓がバクバク跳ねるのは何故だろう。今が好機だと思う反面、告白の言葉が恐ろしい呪詛のように感じてしまうのは何故だろう。

ユースフ「どうしました?」

エドはびくっと肩を僅かに震わせ、視線を彼の瞳から逸らした。汗ばんだ手を後ろに回し、俯き加減にぽつりとつぶやく。

エド「あの……今日は本当に楽しかったよ。それから、えっと……」

ユースフ「エドさん。何でしょう、あれ?」

エド「え?」

彼が指差した先には、渦を巻く巨大な雲が夕陽に照らされていた。鋸歯のようにギザギザとした細長い突起物が見え隠れする。あれは角だろう。泣く子も黙る恐怖と破壊の代名詞、魔竜デズモンドが現れたのだ。

エド「竜……?」

角は斜めに突き出しており、その先端に揺らめく人影と思しき影。異変はエドのすぐ近くでも起きていた。さっきまで微笑んでいたユースフが、頭を抱えて呻き出したのだ。

ユースフ「ガッ……ガアッ……!」

ユースフの髪は腰まで伸び、澄んだ夜空の藍色も光無き漆黒へと移りゆく。瞳は真っ赤に染まり、優しげな表情は露と消えた。燃えるヴェインの街から出てきた謎の男そのままの姿だ。
何かがおかしい。そう悟った瞬間、エドの足元に亀裂が走り、轟音と共に崖が崩れ落ちた。
宙に放り出されたエドは、急速に遠ざかるユースフへ何度も手を伸ばした。

エド「ユースフさん! 私が必ずあなたを人間に戻すから……! だから、だから……!」

エドの身体は青い毛糸で編まれた小魚となり、泥沼のような虚空の海に沈んでいった。
これは悪い夢だ。そう心の底で信じながら。
269冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/17(木)00:15:10 ID:O90
カナン「ご老人、ちと馬を頑張らせ過ぎではないかね。私のロバが遅れているのだが」

エブリエタス「嬢ちゃん、俺のことはエブリエタスと呼びなァ!」

カナン「だから、馬の速度を緩めろ!」

エブリエタス「この切通しは最近の大雨で随分と脆くなってる、左右の崖がいつ崩れてもおかしくねェ。ガンガン飛ばすぜ、ガッハァ!」

荷台の激しい揺れと揉める声で、エドは現実世界へと引き戻された。どんな夢だか思い出せないが、悪夢ということだけは確かだ。焼けるような痛みを感じ、胸に手をやる。血がべっとりと掌につく。
そうだ、自分はカナンを庇い、謎の男に斬られてしまったのだった。バッサリと袈裟懸けにされたので、もうダメかと覚悟を決めていたが。
人間の生命力もなかなか侮れない。
彼女は何やらぼそぼそと小声で呟くと、両手を再び傷口に当て、目を閉じた。どこからともなく現れた黄緑色の明るい光球が、エドの周りを蝶の如く飛び回る。
すると、どうしたことだろう。忽ち傷口が塞がったではないか。斬られた痕跡すら残さない、完璧な治癒である。
閉じた幌の向こう側から、御者台に座る2人の会話が雑音に混じって聞こえてくる。

カナン「これから、どこへ行くつもりだ?」

エブリエタス「トハラにいる友人を頼る」

エドは目を丸くした。
トハラと言えば戦争中の敵国、ザリエル朝の首都である。自ら首を差し出しに行くつもりか。
カナンも相当驚いたようだ。幌を開けなくても、息を飲む音で彼女の表情がありありと思い浮かぶ。

カナン「エグバート王国出身の私らが忍び込んだら、間諜だかスパイだか言いがかりをつけられて殺されるかもしれないぞ」

エブリエタス「錬金術を教えたよしみだ。よもや、かつての師を追い出すような真似はするめぇ。ガッハッハ!」

カナン「フッ……もう笑うしかない」

この老鍛治士、豪放磊落な気性にかけては群を抜いている。敵国の地に真正面から押し入り、そこで腰を落ち着けようなど、変人カナンでも思いつかない奇策だろう。

エブリエタス「……と言ってみたが、用意もせずに参上つかまつるのは危ねェな。よし、東のハーゲル王国へ行こう。あそこは中立国だ。戦火に見舞われる可能性も低いぜ」

決断が早ければそれを覆すのもまた韋駄天の如し。きっと迷うという単語が、脳内辞書から欠落しているに違いない。ともあれ、一行は東のハーゲル王国を目的地と決めたのである。
季節は初夏、樹々の葉が青く茂り始めた頃。
この時の三人は、将来それぞれが別々の道を歩むことになるなど知る由もなかった。
270名無しさん@おーぷん :2017/08/20(日)00:20:13 ID:lve
更新ktkr
271冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/22(火)15:13:34 ID:0ky
エグバート王国の東には、剣のように険しい山脈と針のように密集したタイガ地帯が広がっている。太陽は常に分厚い雲に覆われ、隙間から漏れ出る僅かな光を浴びようと、樹々が懸命に葉を茂らせる。さながら、地獄の罪人が天より垂れてきた救いの糸へ縋り付くがごとく。
その枝葉を押し分けて、一台の幌馬車が朝露に濡れた停留所に到着した。昨夜、ヴェインで襲撃を受けてから休まず駆けてきた。馬は疲れているだろうし、カナン自身もくたくただ。

カナン「エブリエタス。少しの間、荷台で寝てもいいか? 色々なことが起こり過ぎて、頭の整理が追いつかない」

エブリエタス「おうよ。昼までここに停めるつもりだ。ゆっくり休んでくんな」

カナンは乱れた黒髪をゴムで後ろにまとめると、眠たげに瞼をこすって御者台から降りた。ふらふらと覚束ない足取りで車輪に手をかけた時、彼女の黒い瞳は、はたと一点に止まった。
切り株に腰掛けている、柳のような細身の女性。座っている状態でカナンと目線が同じなのだから、身長はかなり高いのだろう。
女性は襟付きの白シャツに灰色のベストを身につけ、焦げ茶色のズボンを履いていた。もう少し肩幅が広く筋肉がついていれば、髪の長い男と間違われてもおかしくないくらいだ。
カナンの訝しげな視線に気づいたのか、女性は銀色の目を細めて小さく会釈をした。

女旅人「すみません、エグバート王国の王都から来た方ですか?」

カナン「いや……私は東国境沿いのヴェインから来た者だ。だが、王都の場所なら知っている。ここから、ずーっと海が見えるまで西に歩き続けるんだ。そこが王都さ」

カナンのざっくりした説明にも眉ひとつ動かさず、女性は柔和な笑みを浮かべて頷いた。

女旅人「なるほど、このまま西へ行けと……。ありがとうございます、助かりました」

カナン「そうか、お役に立てて光栄だ。ところで、君はどこから……」

カナンは目を疑った。少し目を離していた隙に、女性は切り株からすっかり姿を消していたからだ。茂みに分け入る音や枝を踏む音すら立てず、煙のごとく一瞬で消えてしまったのだ。

カナン「私も相当疲れているみたいだな……。まさか、幻覚見てしまうとは」

ナイフの突き刺さった切り株を背に、カナンはのそのそと馬車の中へ入った。
272冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/22(火)19:27:18 ID:0ky
カナンを休ませたエブリエタスであったが、この不敵な老人も寝ずの逃走は骨身に応えた。水筒に残っていた水と氷でハバクックを召喚する。凍結を無効化する装備に着替え、散歩の準備は整った。馬車の見張りはスライムゴーレムに任せてあるので、心配はいらないだろう。
御者の散歩、別に妙ではない。カナンは弟と故郷を失い傷心中だが、自分は仕事場と徒弟と故郷を失ったのだ。傷心の度合いでは、カナンよりも深いに決まっている。
しかし、落ち込んだところで状況が変わるわけでない。一度その辺を召喚獣と歩いて、思考を切り替えよう。

エブリエタス「まぁいいさ、俺の腕が無事なら。鍛治なんぞ、どこでもできる。だが……」

エブリエタス「やっぱ笑えねぇ。50年間、雨の日も風の日もヴェインで金槌を振るい続けてきたんだぜ。いきなり全部消し飛ばされて、はいそうですかと他の場所に移れるか」

物言わぬ氷の巨人に、エブリエタスは語る。

エブリエタス「ギャンビットだ。大事な仕事場、今はテメェらにくれてやるよ。だがな、必ずいつか取り戻す。ハバクック、俺は魔族のクソ共に宣戦布告したぜ。テメェもやりな!」

ゆっくりと巨人の腕が冷気を放ちながら持ち上がり、横たわる樹の幹へ勢いよく振り下ろされた。幹は真ん中から真っ二つに割れ、次の瞬間には二個の氷塊と化していた。
威力は上々、魔族長も目ではない。
その時である。

???「わ、わたくしに近づかないでくださいまし! うぎー、どっかいけー!」

エブリエタス「おっと、仕事の時間が来ちまったようだな。ガッハッハッハァ!!!」
273名無しさん@おーぷん :2017/08/25(金)23:07:37 ID:EeR
お、2話(?)分の更新か
274名無しさん@おーぷん :2017/08/27(日)17:50:13 ID:KlK
完走まであと何ヶ月かかりますかね
275冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/08/27(日)17:51:15 ID:FtQ
本編を合わせると現在、始まってから2年2ヶ月経っています
276名無しさん@おーぷん :2017/08/31(木)04:41:01 ID:751
(´-ω-`)
277冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/09/01(金)01:14:54 ID:f10
鈴の音を鳴らすような可愛らしい声が、木立の向こうから細々と聞こえてきた。声の質からして、まだ成人前の少女だろう。事は急を要しているようだ。エブリエタスの本職は鍛冶屋だが、年端もいかぬ少女が襲われているとあれば、素敵なヒーローに転職せざるを得ない。
剛腕でへし折ったモミの木を鋭い氷槍に磨き上げ、滑らかな動きで下段に構える。ハバクックは腕や脚の関節から常に水を流しているので、身体を削ることなく動き回れるのだ。

エブリエタス「さぁて、助けをお呼びのお姫様はどこかな。不肖エブリエタス、到着こそ遅れたが錬金術の力は折り紙つきだぜ。お爺ちゃんに任せときな、ガッハハハァ!」

声のする方を辿っていくと、一気に林が開けた場所に出た。大きめの湖があり、中央の浮島に少女が一人取り残されている。
高価そうなドレスはボロボロに破れ、露出した白い肌にはところどころ赤い血が滲んでいた。
少女はエブリエタスの到来に気づくと、螺旋状に巻いた金色の髪を揺らして叫んだ。

プリムラ「そこの爺! わたくしを、このプリムラ・オブコニカを助けてくださいまし! 魔族に襲われて……ああ、すぐそこに!」

湖面が激しく波打つ。瞬間、少女の体が吹き飛び、樹の幹に叩きつけられた。糸だ! 束ねられた数十本の糸が、プリムラを樹に縛り付けている。糸を吐く芸当といえば……

エブリエタス「デカい蜘蛛にでも襲われやがったか? まぁいい。すぐに凍らせてやるぜ。ガッハッハァ!!!」

エブリエタスを乗せたハバクックが、糸の飛んできた方向へ走り出す。モミの樹で作った氷槍を振りかぶり、凄まじい膂力に任せて放り投げた。槍は吸い込まれるように、一直線に飛んでいく。そして、森の奥に消えた。

エブリエタス「いくら蜘蛛といえど、モミの樹の槍はかわせまい。終わりだぜ、ガハハ!」

プリムラ「ぐうッ……痛い! 糸が身体に食い込んで、骨が折れてしまいそうですわ!」

エブリエタス「待ってな嬢ちゃん、今助けてやるから」
278名無しさん@おーぷん :2017/09/01(金)01:38:23 ID:dMq
更新早くてウレシイ…ウレシイ…
279冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/09/01(金)14:32:08 ID:f10
なろうに本編まとめ掲載
http://ncode.syosetu.com/n6363ef/
280名無しさん@おーぷん :2017/09/06(水)17:49:26 ID:IXN
未登場だけど勢力分けだけ済んでるキャラも居るみたいだね
どんな展開になるか楽しみ
281名無しさん@おーぷん :2017/09/06(水)20:11:36 ID:VdK
なろうも見るかなぁ
282名無しさん@おーぷん :2017/09/07(木)17:07:37 ID:qSF
(´-ω-`)
283名無しさん@おーぷん :2017/09/12(火)00:53:41 ID:18t
リアルが忙しいのかね…
284名無しさん@おーぷん :2017/09/16(土)15:45:14 ID:gId
(´-ω-`)…
285名無しさん@おーぷん :2017/09/22(金)15:23:39 ID:2GX
もう少しお待ち
286名無しさん@おーぷん :2017/09/25(月)20:57:25 ID:Ftd
(´-ω-`)
287名無しさん@おーぷん :2017/09/28(木)00:20:40 ID:KQm
待ってるぞ
288名無しさん@おーぷん :2017/10/04(水)20:43:38 ID:oLq
(´-ω-`)…
289名無しさん@おーぷん :2017/10/05(木)01:56:15 ID:ppm
エタったか
290名無しさん@おーぷん :2017/10/05(木)07:25:10 ID:gnj
生きてるぞ
一応ね
291名無しさん@おーぷん :2017/10/11(水)03:59:08 ID:rXQ
生存確認できる場所は…
292名無しさん@おーぷん :2017/10/11(水)16:03:40 ID:wrL
(´-ω-`)…
293名無しさん@おーぷん :2017/10/13(金)17:52:52 ID:lrA
もうだめだな
294名無しさん@おーぷん :2017/10/18(水)01:26:12 ID:mlV
後は頼んだぞ…
295冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/10/18(水)21:20:25 ID:vo0
今書いてるよ!
296冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/10/20(金)10:42:33 ID:Fs3
エブリエタスは懐から取り出した小刀で、少女の体を縛りつけている糸の切断を試みた。しかし、糸は鋼のように硬く刃をものともしない。
ハバクックに命じ、糸を千切らせた。
少女はしばらくその場にへたり込んだままだったが、その双眸には強烈な光が宿っていた。どんな権力にも屈しない、自ら決めたことは必ず貫き通す、芯の強い者が持つ瞳だ。

エブリエタス「嬢ちゃん、名前は」

プリムラ「じじい、先に名乗ることを許します」

エブリエタス「エブリエタス。ヴェインで鍛治をやっていた者でね。魔族が攻めてきてみんなパァよ」

悔しがる素振りは見せなかった。ヴェインの襲撃とは無関係の少女に毒を吐いた所で、仕事場がそっくりそのまま戻るわけではないのである。

プリムラ「わたくしはプリムラ・オブコニカ。いずれ本物の淑女になる女よ。じじいは黙ってひれ伏しなさいませ!」

エブリエタス「おしとやかな貴婦人は『じじい』なんて言わんし、助けてもらった人に礼をするもんだぜ」

プリムラ「誰が平民に礼などしますか。勘違いも程々にしなさいませ。うふふ」

傲慢な女だ。いや、傲慢というよりまだ自分の背丈を十分に測れていない。こういう少女は、おだてればいくらでも言うことを聞く。使いやすい駒となるわけだ。

エブリエタス「家はどこだ?」

プリムラ「家ですって? そんなもの、とっくの昔に捨てましたことよ。ホホホ」

エブリエタス「さっき平民がどうのこうの言っていたよな。ひょっとして嬢ちゃん、貴族か何かか? だったら早いとこ帰らねぇとな」

エブリエタス「俺はハーゲル王国の王宮に向かってんだ。もし良かったら、帰宅ついでに案内してくれねぇか」

王宮。その言葉を聞いた途端、プリムラの瞳から挑戦的な光が消えた。今までの威勢はどこへやら、借りてきた猫のようにしおらしく俯いている。何か複雑な裏事情があるのだろう。

プリムラ「王宮の話は、よしてくださいまし」

エブリエタス「なんだ、心当たりがあるみてぇだな。なら丁度いい、ハーゲル王国の城まで同行願うぜ。ガッハッハァ!」

エブリエタスは半ば強引にプリムラを仲間へ引き込んだ。
297名無しさん@おーぷん :2017/10/21(土)23:46:21 ID:LW2
>>296
更新来たか!

1ヶ月半とはまた随分間が空いたな…
298冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/10/22(日)00:00:34 ID:jP1
>>297
ちょっと詰まってました(*_*)
更新ペース徐々に上げていく予定
299名無しさん@おーぷん :2017/10/23(月)21:42:33 ID:rjH
おっ更新きてるやん!
300名無しさん@おーぷん :2017/10/23(月)23:36:10 ID:k4H
戻ってきたら更新来てた やったぜ
やっぱリアルが忙しかったん?
301冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/10/25(水)01:10:11 ID:kTZ
ナイフの如く切り立った険しい岩山の頂上に、その王宮は悠然と佇んでいた。風化した外壁がところどころ崩れ落ちている様は、王の住居というより粗末な砦と呼ぶべきか。鈍色の曇り空がことさら王宮を廃墟のように見せている。
そもそも立地が悪過ぎる。王宮を何重もの鉄柵が囲んでおり、とても馬車では登れない。かといって他に舗装された道があるわけでない。
岩山をよじ登るしか通じる道はないのだ。

カナン「本当にここがハーゲル王国の王宮なのかね。城下町すらないじゃないか」

流石のカナンも呆れ顔でプリムラを見やる。怪しい鍛冶屋が連れてきた、この怪しい少女を果たして信じていいものか。プリムラは興味なさげに髪をいじりながら、生返事を返した。

プリムラ「はいはい、そうですわ。目的地に到着〜。みすぼらしいでしょう?」

どこか投げやりな口調のプリムラにカナンはムッとしたが、文句を言う前に横からエブリエタスがすかさず割り込んでくる。

エブリエタス「確かに女子供が憧れるような華やかさはねぇな。けどよ、この無骨さが逆にイイ味を出してると思うぜ」

プリムラ「そうですか? わたくしには殿方の感性が分かりませんわ」

エブリエタス「で、どうやって中に入るんだ」

プリムラは返事をしなかった。爪に塗った紅が剥げていないか確かめている。人は命の恩人に対して、ここまで失礼になれるものなのか。カナンが爪を見る彼女の腕を掴んだ。

カナン「爪なんかいじってないで、エブリエタスの質問に答えるんだ。じゃないと、ずっとここで立ち往生する羽目になる」

プリムラ「あら、野宿なんて初めての体験ですわ。楽しみですわね」

カナン「こいつ……!」

エブリエタス「その娘はほっとけ、カナン。前を見てみろ、門番が二人立ってやがる」
302冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/10/25(水)01:11:09 ID:kTZ
>>300
忙しかったのもあるし、考えつかなかったのもあるし、様々な要因があるね
303名無しさん@おーぷん :2017/11/06(月)11:31:43 ID:Fb2
(´-ω-`)…
304名無しさん@おーぷん :2017/11/14(火)00:09:16 ID:Jjg

305名無しさん@おーぷん :2017/11/14(火)05:08:27 ID:Doh

306名無しさん@おーぷん :2017/11/25(土)10:49:36 ID:tKn
人が増えてきたみたいだし
キャラ募集再開
307忍法帖【Lv=5,ポイズントード,iuL】 :2017/11/25(土)11:06:20 ID:mg0
888888
308名無しさん@おーぷん :2017/11/25(土)17:21:27 ID:Nx1
(´-ω-`)…
309名無しさん@おーぷん :2017/11/28(火)01:36:35 ID:tIR
ん?
310名無しさん@おーぷん :2017/12/03(日)08:49:16 ID:Ais
(´-ω-`)…
311名無しさん@おーぷん :2017/12/05(火)03:48:12 ID:tg0
終わったのか?
312忍法帖【Lv=9,ポイズントード,iuL】 :2017/12/15(金)00:12:01 ID:LkG
拍手したは良いがあんまり分かってないので説明をお願いしたい
313名無しさん@おーぷん :2017/12/16(土)07:09:59 ID:0aJ
未完(´-ω-`)…
314名無しさん@おーぷん :2017/12/19(火)16:42:01 ID:c5f
もう終わりかね
315名無しさん@おーぷん :2017/12/19(火)17:00:42 ID:gIN
オレンジ
316冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2017/12/20(水)12:17:32 ID:fiW
まだ終わらねぇ!
317名無しさん@おーぷん :2017/12/21(木)16:04:29 ID:zXs
やっと来たよ(´-ω-`)
318名無しさん@おーぷん :2017/12/29(金)07:51:42 ID:opz
続きは?
319名無しさん@おーぷん :2018/01/01(月)08:18:11 ID:Way
駄目だな…
320名無しさん@おーぷん :2018/01/14(日)16:46:03 ID:gtz
もうダメか……
321名無しさん@おーぷん :2018/01/14(日)17:01:44 ID:zUJ
代理募集すりゃええやんけ
322名無しさん@おーぷん :2018/02/14(水)21:59:39 ID:uIF
終了♣♥♥
323名無しさん@おーぷん :2018/02/25(日)12:26:11 ID:r68
もたいない…
324名無しさん@おーぷん :2018/02/25(日)12:26:39 ID:r68
もったいない…
325名無しさん@おーぷん :2018/03/18(日)23:15:12 ID:PeN
本当もたいない…
326名無しさん@おーぷん :2018/04/05(木)16:07:03 ID:hLY
生きているか?>>1
327名無しさん@おーぷん :2018/06/01(金)08:02:32 ID:cRs
死んだか
328名無しさん@おーぷん :2018/07/17(火)13:32:18 ID:lDc

329名無しさん@おーぷん :2018/11/03(土)18:30:52 ID:Haq
再開するのかしないのか?

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